更衣が難しい患者さん|セルフケア不足に関する看護計画
- 公開日: 2023/6/28
脳梗塞による片麻痺で更衣が難しい患者さんに関する看護計画
脳梗塞は脳卒中の一つであり、何らかの原因で脳の血管が狭窄・閉塞し、その先で虚血が生じて、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態です。それに伴いさまざまな症状が出現します。今回は脳梗塞による片麻痺でセルフケア不足が生じて更衣が難しい患者さんに対する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 更衣の際に使用する機能(腕や指先など)の障害がどの程度なのかを把握する。その他、麻痺がどの程度、日常生活に影響しているかも確認する。
援助計画 T-P リハビリが進むようケアをする。患者さんの状態を把握したうえで、どのような形だと患者さん自身で更衣が行えるのかを考えてケアを提供する。援助が必要であれば、社会資源の活用なども考える。
教育計画 E-P 今後の治療やリハビリについて説明する。わからないことがあれば、いつでも聞いてもらうように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
脳梗塞による片麻痺で更衣が難しい
看護目標
自分なりのセルフケア方法を確立して生活することができる
観察計画 O-P
身体状況の変化に対する認識
疾患に対する理解、認識
運動障害、感覚障害、構音障害の有無、程度
手指の巧緻運動障害の有無、程度
リハビリの進捗状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Albなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
可能な範囲で患者自身がセルフケアを行えるように環境を整える
他職種と協働してリハビリテーションを行う
患者の不安や疑問が表出できるように適宜傾聴する
必要に応じて社会資源の活用を提案する
適宜、患者や家族が気持ちを表出できる場を設ける
教育計画 E-P
今後の治療やリハビリの方針を説明する
気持ちを我慢せず表出することの重要性を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する
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