拘縮のある患者さんの清潔ケアに関する看護計画|脳梗塞で片麻痺がある患者さん
- 公開日: 2023/7/31
脳梗塞による片麻痺で更衣が難しい患者さんに関する看護計画
脳梗塞は脳の血管が狭窄あるいは閉塞し、その先で虚血が生じて、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態です。それによって運動障害や感覚症がなどさまざまな症状が出現します。今回は脳梗塞による片麻痺で拘縮が生じて清潔保持が難しい患者さんに対する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの身体的状態を把握する。疾患についての理解や認識も確認する。現在の状態が日常生活にどの程度影響しているのかも確認しておく。
援助計画 T-P 清潔保持については、できる範囲で患者さん自身が実施できるように環境を整え、やり方を伝える。患者さん自身や家族ができない部分は社会資源の活用で補えるように手配する。
教育計画 E-P 今後のリハビリや回復の過程について適宜、説明する。患者さんや家族が気持ちを表明できるようなかかわりをもつ。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
脳梗塞による片麻痺で清潔を保持することが難しい
看護目標
自分なりに清潔を保持していくことができる
観察計画 O-P
疾患に対する理解、認識
運動障害、感覚障害の有無、程度
リハビリの進捗状況
皮膚の状態
清潔の保持状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
家族の疾患に対する理解、認識
家族の介護力
検査データ(TP、Albなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
可能な範囲で患者自身が清潔保持を行えるように環境を整える
他職種と協働してリハビリテーションを行う
必要に応じて社会資源の活用を提案する
適宜、患者や家族が気持ちを表出できる場を設ける
教育計画 E-P
今後の治療やリハビリの方針を説明する
気持ちを我慢せず表出することの重要性を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する
看護記事を書くときに参考にしたい記事
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第9回 麻痺・拘縮の観察とアセスメント
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