自力で入浴ができない患者さんへの看護計画|パーキンソン病の患者さん
- 公開日: 2023/8/26
自力で入浴ができないセルフケア不足のパーキンソン病の患者さんに関する看護計画
パーキンソン病は神経細胞の障害によって振戦、筋固縮、小刻み歩行など多彩な症状が見られる神経変性疾患です。今回は自力で入浴ができなくなりセルフケア不足になったパーキンソン病の患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 疾患について患者さんがどこの程度、理解しているのかを確認する。パーキンソン病で見られる症状の有無、程度を把握し、日常生活に影響を及ぼしているかも把握する。その上で、清潔を保つためにどのような援助が必要なのかを考える。
援助計画 T-P 収集した情報から、入浴のプロセスのなかで必要な介助は何かを考え、実施する。入浴後は体調に変化はないかを確認する。
教育計画 E-P 清潔に関する知識を得てもらう。患者さん自身でできることは実施できるようにするためにもリハビリの重要性を伝え、取り組んでもらえるようにする。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
パーキンソン病によって自力で入浴ができない
看護目標
自分なりにセルフケアを行うことができる
観察計画 O-P
疾患に対する理解、認識
筋固縮の有無、程度
振戦の有無、程度
歩行状態や立位・座位姿勢の状況
内服状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
症状に合わせた浴室の環境を整える
歩行状態に合わせた転倒予防を行う
ADLに合わせて脱衣や着衣の介助を行う
必要に応じて入浴の介助を行う
入浴に血圧の変動があるか注意する
教育計画 E-P
清潔を保持する必要性を説明する
入浴のメリットを説明する
リハビリの必要性を説明する
つらい気持ちは我慢せず伝えてもらうように説明する
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