「まとめ記事」の記事一覧
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アセスメントと看護
アセスメントとは 英語のassessmentは、評価という意味になりますが、臨床で看護師が行うアセスメントとは情報を収集し、整理・吟味し、判断する過程のことをいいます。情報の収集では問診で、既往歴、家族歴、服用している薬剤などといった情報とともに、息苦しい、胸が痛い、だる

摂食嚥下障害の看護|原因、検査、摂食嚥下リハビリテーション(嚥下訓練)、看護計画
摂食嚥下障害とは 食物を口から取り込み、食道を通って胃に送り込む一連の動きを摂食嚥下といい、次の5期に分類されます。 ①先行期:視覚、嗅覚、触覚などで食物を認知し、口に運ぶ段階 ②準備期:口腔内に取り込んだ食物を咀嚼して唾液と混合し、嚥下しやすいよう食塊を形成

骨粗鬆症の看護|原因、検査・治療、観察項目、看護計画
骨粗鬆症とは 骨粗鬆症について、WHO(世界保健機関)では、「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患」と定義しています1)。骨折はADL低下や寝たきり状態を引き起こす主な要因の一つです。超高齢社会の日本において、骨粗鬆症への適

看護過程|アセスメント、看護診断、計画立案、看護の実施、評価
看護過程とは 看護過程とは看護師が看護を行うプロセスのことをいいます。看護過程は、アセスメント、看護診断、看護計画、看護の実施、評価の5つの要素から成り立っています。この5つの要素はそれぞれが関連し合いながらつながっています。これらの要素は一度実施したら終わりというわけで

気管挿管の看護|目的、適応、手順、合併症、看護計画
気管挿管とは 何らかの原因で気道に閉塞が生じている、または生じる可能性がある患者さんや、人工呼吸管理が必要となった患者さんに対し、気管内にチューブを挿入・留置し、気道を確保する方法です。気管挿管には、「経口気管挿管」と「経鼻気管挿管」の大きく2つがあり、多くの場合、緊急時は経

おむつ交換|手順、交換頻度、観察項目
目的 おむつは、トイレやポータブルトイレでの排泄ができない人や失禁のある人に対して、必要に応じて使用します。おむつは大きくアウターとインナーに分類され(表1)、アウターと呼ばれるものは、テープタイプの紙おむつ、パンツタイプの紙おむつ、2WAYパンツタイプ紙おむつ、ホルダー

導尿の看護|手順やカテーテルの種類など
導尿とは? 何らかの原因で自力での排尿が困難な場合、尿道口からカテーテルを挿入し、人工的に尿を排出させることを導尿といいます。 【関連記事】 ●持続的導尿とは? 知っておきたいポイント 導尿の目的 ・尿閉の解除・鑑別 ・尿量・残尿測定 ・水分出納の管理

透析の看護|血液透析と腹膜透析、導入基準、観察項目、看護計画
透析とは 透析とは腎代替療法の1つで、疾患等で腎機能が低下した際、余分な水分や老廃物を人工的に除去する療法のことです。血液透析、腹膜透析、血液濾過透析などの方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。患者さんや家族の希望、ライフスタイル、身体的状況などを考慮して

糖尿病の看護|分類、治療、合併症、看護計画
糖尿病とは 糖尿病とは、何らかの原因でインスリン分泌能が低下したり、インスリンは分泌されるものの十分な効果が得られない(インスリン抵抗性)ことで細胞内に糖が取り込めなくなり、高血糖状態が持続する疾患をいいます。 初期の段階では自覚症状に乏しく、健康診断や別の疾患で受診

看護記録とは|基礎情報、看護問題リスト、看護計画、経過記録、看護サマリー
看護記録とは 日本看護協会の看護記録に関する指針では「看護記録とは、あらゆる場で看護実践を行うすべての看護職の看護実践の一連の過程を記録したものである」と定義されており1)、記載する内容は実施する看護の目的や必要性、どんなケアを実施したのかといったことになります。看護記録

胸腔ドレナージの看護|目的・手順・管理・看護計画など
胸腔穿刺・胸腔ドレナージとは 胸腔とは、胸壁で囲まれた空間を指します。また、胸壁の内面を覆う壁側胸膜と肺の表面を覆う臓側胸膜に覆われた空間を胸膜腔といいます。 胸腔穿刺および胸腔ドレナージは、何らかの原因で胸腔の一部である胸膜腔に貯留した空気や液体(血液、滲出液、漏出

下痢の看護|種類・観察項目・看護計画など
下痢とは 下痢とは、何らかの原因で便の水分量が多くなり、液状に近い便を排出する状態をいいます。一般的に、普通便の水分量は70~80%ですが、80~90%で泥状便、90%以上になると水様便となります。 下痢の種類 下痢の主な種類と原因は次のとおりです。 浸透

間質性肺炎の看護|分類・観察項目・看護計画など
間質性肺炎とは 鼻腔や口腔から取り込まれた空気は気管・気管支を通って肺に運ばれ、肺胞に達します。肺胞はブドウの房のような形状で肺に無数に存在し、肺胞の表面を通じてガス交換が行われています。この肺胞同士が隣りあう壁の部分を間質と呼びます。 間質性肺炎とは、何

便秘の看護|種類・観察項目・看護計画など
便秘とは 便秘とは、排便回数や排便量が少なく、排泄されるべき便が腸内に停滞した状態をいいます。定期的な排便があっても、硬い便が続いたり、残便感や不快感を伴う場合は便秘といえます。 2017年に発行された『慢性便秘症診療ガイドライン』では、「本来体外に排

貧血の看護|症状・観察項目・看護計画など
貧血のメカニズム 人間の生命維持には酸素が欠かせません。 肺から取り込まれた酸素を全身の組織や臓器に運搬する役割を果たすのが、赤血球に含まれるヘモグロビンです。ヘモグロビンの主成分は、鉄分とタンパク質です。体内に存在する鉄分の量は3.5~5.0g(成人男性