CO2ナルコーシスとは? 原因について知ろう!
- 公開日: 2016/11/12
CO2ナルコーシスは臨床でよく耳にする言葉ながら、どんな病態か十分に理解されていないこともあるようです。しかし、CO2ナルコーシスは、COPDのような患者さんの酸素投与中でしばしばみられ、緊急対応が必要となることもあります。ここで、しっかりとCO2ナルコーシスについて理解しておきましょう。
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CO2ナルコーシスって?
CO2ナルコーシスとは、簡単にいうと高二酸化炭素血症によって意識障害などの中枢神経障害を呈した状態を示します。書籍などによっては、CO2ナルコーシスに至るプロセスも含めて定義されていることもありますが、ナルコーシスというのは「昏睡」という意味ですので、一般的には、高二酸化炭素血症によって生じた中枢神経障害と捉えて間違いありません。
意識障害などの中枢神経症状を呈し、放置すると呼吸停止や低酸素血症に至るという緊急性の高い病態であるため、看護師はCO2ナルコーシスが起きないように、また、起きてしまったら早期に発見し、対処する必要があります。
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なぜ起きるの?
私たちの呼吸は、二酸化炭素と酸素の状態を感知して調整されています(ここでは二酸化炭素による調節を二酸化炭素チャンネル、酸素による調節を酸素チャンネルと呼ぶことにします)。
正常人の場合、呼吸調節のメインは二酸化炭素チャンネルによるもので、体内の二酸化炭素量を正常に保つために、「二酸化炭素がたまったから呼吸を促進しよう」という働きが生まれます。酸素チャンネルは、簡単にいうとバックアップ機能のようなもので、酸素が著しく低下した時に優先して「低酸素だから呼吸を促進しよう」という働きが生まれます。呼吸器に問題のない人はこの2つの調整機能がうまく働いて、呼吸が正常に保たれています。
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