看護サマリーの書き方|看護記録書き方のポイント5
- 公開日: 2018/6/21
ここでは一般的な看護記録を解説しています。実際の記録は院内の記録規定に従いましょう。
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看護サマリーの意味
看護サマリー(退院・転院時看護要約などとも)には、入院中の患者さんの状態やケア内容を記述します。いわば、入院中に行った「看護のまとめ」のようなものです。書式は施設ごとに異なります。
看護サマリーは、退院後も治療や看護、リハビリなどが必要な場合、転院先や在宅看護サービスに提供されます。患者さんが他の施設、在宅において、継続してケアが受けられるために、大切な情報です。
治療経過は医師の記録により他施設に提供されます(診療情報提供書)。看護師が記録する看護サマリーは、患者さんの看護問題を中心に書く必要があります。
記述するタイミング
退院直前に書くのではなく、退院する日が決まったら、または退院する日のめどが立ったときから、書き始めておくとよいでしょう。
最終排便の状況など、まだ不明なところがあれば空欄にしておき、わかった時点で記入するようにします。最終的に見直して、記載漏れがないようにしましょう。
誰でもわかるように書く
同じ施設のスタッフならわかる略語や表現でも、他では通用しないこともあります。また、看護サマリーをみるスタッフが医療職者とは限りません。
略語はできる限り使わず、誰でもわかる表現を心がけましょう。
看護サマリーの記載項目
患者さんの基本的な情報
氏名、性別、住所、生年月日、入院期間、病名、主治医、緊急連絡先など