「肺炎」の記事一覧
15件/50件

セルフマネジメント能力向上へのアプローチ|慢性疾患看護の視点で考える 間質性肺炎患者・家族の支援
セルフマネジメント能力向上へのアプローチ 自己効力感理論でセルフマネジメントを実現 セルフマネジメントとは「疾病を抱えた人が指示された行動を守ること」で、セルフケアは「日常生活行動の全般」のことです。指示された行動を守るとは、即ち生活における行動を変える必要が生じま

その人らしさを支える看護とは|慢性疾患看護の視点で考える 間質性肺炎患者・家族の支援
「その人らしさを支える看護」とは 求められる臨床看護の確立 みなさんは、次のような声を聞いたことはありませんか? 「Aさん、間質性肺炎があるけど手術は受けられるのかな?」「Bさんの抗がん薬治療が、間質性肺炎で中止になった」などです。 間質性肺炎は、もし見つか

間質性肺炎患者への在宅酸素療法(HOT)の援助
自宅での生活におけるHOTの援助 間質性肺炎のHOTは、労作時の低酸素血症の是正を目的に、まずは労作時にのみ導入されることが多く、その目標は、生活動作の維持や生活の質の向上です。しかし、「酸素はあなたに必要ですから吸いましょう」と説明を繰り返すだけでは、援助とはいえま

間質性肺炎患者への教育・指導のポイント|在宅療養中の呼吸、運動、リハビリテーションへの援助
呼吸困難感が出現するタイミングに注意 間質性肺炎は、肺でガス交換を行う肺胞―毛細血管関門(血液とガスの接点)が肥厚しているため、酸素の拡散が遅れ(拡散障害)、動作を契機に経皮的酸素飽和度の低下がみられます1)。このため、動作の最中は呼吸困難感を自覚しにくいことがありま

間質性肺炎患者への教育と指導
治療への理解を促す患者教育・指導 治療を始める前に、医師から患者と家族に対して現在の病状、低酸素血症予防および呼吸仕事量軽減のための換気補助の必要性、期待される効果、副作用、NPPV不適応時の対応を説明します。これは治療に対する不安を取り除き、治療へのやる気を

機器を使用した間質性肺炎の治療|入院中のNPPV・酸素療法
退院に向けた機器管理が大切 間質性肺炎では呼吸器症状の変化が急激に出現しやすく、特徴として労作時の低酸素および強い呼吸困難感があります。そのため、呼吸困難感による生命危機への不安など精神的支援が重要です。機器導入時には全身状態だけでなく、精神的な介入や今後を見

間質性肺炎の薬物療法|急性増悪時、対症療法に用いる薬剤の種類と特徴
急性増悪時に使用する治療薬 ステロイド エビデンスのある投与量や方法はなく、多くの場合、メチルプレドニゾロンステロイドパルス療法(mPSL 1,000mg/日の3日間連続点滴)を症状の安定化が得られるまで1回/週で繰り返します(1~4回)。また、ステロイ

間質性肺炎の薬物療法|治療薬の種類と特徴
薬物療法には看護師のサポートが不可欠 間質性肺炎の治療に用いられる薬剤には、副作用や相互作用など注意が必要なものが多くあります。そのため、主治医や薬剤師から説明されていても一度や二度では理解が難しく、繰り返しの説明や生活面で注意が必要なこともあります。

間質性肺炎とは?|特発性肺線維症(IPF)の治療とリハビリテーション
この記事では、特発性間質性肺炎の中でも臨床現場で出合う最もメジャーな特発性肺線維症(IPF)について解説します。 治療・リハビリテーション 進行スピードを緩やかにし予後改善につなげる 特発性肺線維症(IPF)は進行性の疾患で治癒を目指すことは難

間質性肺炎とは?|原因、分類、診断
呼吸困難のある患者をケアするとき、いつも「どうしたら早く楽になるだろう」と考えますよね。特に間質性肺炎の患者は低酸素による症状が強いため、ほかの呼吸不全患者と同じようにケアしても、症状もSpO2もなかなかよくならず「何が違うのかなぁ」と悩んでいる人が多いのではないでしょ

夜だけSpO2が下がってしまう患者さんの酸素のウィーニング[うまくいかなかった!]
酸素の上げ下げを考えるとき、患者さんが低酸素状態になっているかどうかを見極めなければなりません。ここでは、うまくいかなかった事例から見極め方を解説します。 ▼サチュレーション(SpO2)について、まとめて読むならコチラ サチュレーション(SpO2)とは?基

SpO2が測定できないときのアセスメント[うまくいかなかったcase]
酸素の上げ下げを考えるとき、患者さんが低酸素状態になっているかどうかを見極めなければなりません。ここでは、うまくいかなかった事例から見極め方を解説します。 ▼サチュレーション(SpO2)について、まとめて読むならコチラ サチュレーション(SpO2)とは?基

間質性肺炎患者さんのHOT指導ポイント[成功したcase]
酸素の上げ下げを考えるとき、患者さんが低酸素状態になっているかどうかを見極めなければなりません。ここでは、成功事例から見極め方を解説します。 事例紹介 65歳男性間質性肺炎 ●入院に至る経過 一週間前より発熱・湿性咳嗽が出現し市販の感冒薬を内服

誤嚥性肺炎の患者さんのリスク因子評価と予防
誤嚥性肺炎を繰り返す患者さんの肺炎予防の観点も含めると、リスク評価は重要 個人の意思やQOLを考慮した肺炎治療を行う場合も 高齢者において誤嚥のリスク評価を行うことは重要です。医療者は、市中肺炎CAP)、医療・介護関連肺炎(NHCAP)では、まず疾患終末期や老衰状態

高齢者の肺炎予防についてガイドラインで推奨していることとは?
肺炎球菌ワクチンの予防接種を強く推奨しています。併せて、口腔ケアを推奨しています。 ワクチンは2種類あり、65歳以上で定期接種も行われている 感染症の予防としてまず思い浮かぶのは、ワクチン接種だと思います。肺炎を引き起こす細菌でワクチン接種が実用化されているのは肺炎