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第4回 1日のエネルギー摂取量は?その摂取量でないとなぜいけないの?
制限しすぎても腎臓に負荷がかかってしまう CKDでは、エネルギーを摂り過ぎると、糖尿病や脂質異常症の原因となり、腎臓の血管の動脈硬化を進行させます。逆に、蛋白制限を続けていると、エネルギーが不足してしまいがちになり、低栄養状態となります。すると身体のたんぱく質が分

術後回復強化「ERAS」ってなに?
ERASとは? ERASはEnhanced Recovery After Surgeryの頭文字をとった用語であり、術後の患者さんの早期回復を促し、 周術期管理法の改善をめざす取り組みです。オリジナルのERASは北欧発祥で、結腸がんの手術症例に限ったものでした1)。

AYA世代|思春期と若年成人期のがん患者さんが抱える問題
「AYA(アヤ、Adolescent and Young Adult)世代」と呼ばれる10代半ば〜30代のがん患者さんは、学業の継続や就職、結婚、出産などとがんの治療が重なり、その他の世代とは違った困難があります。若い世代のがん患者さんの実態を調査している厚生労働省の研究

CASE11 訪問時の食事を断ったことから認知症が拡大したケース【1】
困難事例11 認知症による妄想が進行していくCさん 72歳女性のCさん。娘は1人いるが遠方に住んでおり1人暮らしである。 始めは糖尿病の血糖値管理を目的に訪問看護が入っていた。もともと料理人のため、手料理で人をもてなすことが大好きで温厚な方であった。 訪問時も「

第3回 糸球体濾過量(GFR)で腎機能を評価する!
腎機能の指標として濾過量を見る まず腎機能とはどういったものか? 腎臓は、電解質や血圧の調節、また造血ホルモンなど内分泌器官としての役割を担うなど様々な機能を持っていますが、簡単に言いますと、「腎臓が血液をどれだけきれいに濾過できるか」ということです。一般的に腎機

第33回 SpO2の低下を繰り返す患者さん
今回は、看護師が実施する機会が多い吸引に関する事例を見ていきます。吸引の目的や吸引がうまくいかないとき、みなさんはどう対応しているのでしょうか。見ていきましょう。 ▼サチュレーション(SpO2)について、まとめて読むならコチラ サチュレーション(SpO2)

第6回<読み方・対応編④>心房粗動(AFL)
▼不整脈の看護について、まとめて読むならコチラ 不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント 心房の興奮が250~350回/分のものを心房粗動、350回/分以上のものを心房細動といいます。 心電図を勉強し始めた学生時代、私は一文字違いの心房粗

訪問看護師に必要なこととは?
今、在宅の現場に続々と20~30代の若手看護師が就職・転職しています。その最前線とも言うべき事業所が、都内西部14拠点を中心に活動するLife On Vital Element 株式会社(以下:LE)です。自らも29歳で訪問看護ステーションを起業したというLE代表取締役・

第32回 日本静脈経腸栄養学会学術集会開催
平成29年2月23日(木)~24日(金)の2日間、第32回日本静脈経腸栄養学会学術集会が岡山市にて開催されます。 テーマ ALL FOR A PATIENT―すべては患者さんのために― 会長 平井敏弘(川崎医療福祉大学医療技術学部 臨床栄養学科 特

【脳梗塞の看護】治療・ケアの流れを知っておこう!
脳梗塞はこんな疾患 ●何らかの原因で、脳の血管が狭窄・閉塞し、虚血が起こって、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態。 ●おもな原因は、高血圧、動脈硬化、血栓など。心疾患、糖尿病を持つ人も高リスク。 ●病態によって、アテローム血栓性脳梗塞(粥腫が原因の

認知症とは? 診断方法と4大認知症の特徴・症状・経過
▼認知症の看護・ケアの記事をまとめて読むならコチラ 認知症・認知機能障害の看護ケア|原因、症状、アセスメントのポイント 認知症はどんな病気か 認知症とは認知機能の低下を呈する疾患の総称 認知症とは、「脳に器質性の疾患があり、記憶や言語など

ナース専科2017年2月号『循環器の薬』
循環器治療薬への理解が深まる! 循環器治療薬は種類が多いうえに作用機序がわかりにくく、患者さんへの説明や治療中のフォローが十分にできていないと感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回の特集では、循環器疾患に用いられる薬にはどのようなものがあり、それ

がん治療の「バイオマーカー」について
がん治療の「バイオマーカー」について 近年のがん医療のなかでも、薬物療法の進歩は目覚ましく、がん細胞が持つ特定の分子や遺伝子変異をターゲットに作用する抗がん薬も続々登場し、最先端の技術を用いて細胞を遺伝子レベルで分析し、適切な薬を投与し治療を行う「プレシジョン・メデ

CASE10 医療関係者と家族との間に温度差があったケース
困難事例10 自宅の環境整備を受け入れない夫婦 80歳女性のBさん。膀胱がんで治療中。 3年前にがんが発見されたとき、外科的な手術をするかどうか迷ったが、手術はせず内科的な治療で、残りの人生を夫婦2人で楽しみながら過ごすことを決め、現在に至る。 最近までは大

がん化学療法中の患者さんの下痢の原因と下痢を抑える薬剤
がん化学療法の副作用の下痢には早発性下痢と遅発性下痢がある がん化学療法中に起こる下痢には、抗がん剤投与直後~24時間以内に発生する「早発性下痢」と、投与後24時間を過ぎてから起こる「遅発性下痢」があります。 早発性下痢は、抗がん剤のコリン作動性により、腸管の副交