小林
記事数:16
ナース専科WEB編集部
2009年株式会社エス・エム・エス入社。月刊誌「ナース専科」編集に就く。2016年より同誌副編集長。2018年より編集長。2019年より月刊「ナース専科」のコンテンツを継承したウェブサイト「ナースプレス」に参入して編集・制作を担当。2020年10月「ナースプレス」が「ナース専科コミュニティ」と再統合後は、学習系コンテンツ「knowledge」の編集・制作を担当。
【担当した連載企画】
・病棟・外来で役立つ! 事例で学ぶ急変・救急対応・知っておきたい!肝胆膵疾患
・循環器科で必要な看護技術を学ぼう!
・小児科で必要な看護技術を学ぼう!
など
「小林」の記事一覧
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高血糖(糖尿病による)の看護|原因、症状、血糖コントロール、看護計画など
高血糖とは 高血糖とは、血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値が高い状態を指します。①空腹時血糖値≧126mg/dL、②糖負荷試験(75gOGTT)2時間値≧200mg/dL、③随時血糖値≧200mg/dLのいずれかが2回以上認められた場合、あるいは、①~③のいずれかとHbA1
老年看護|高齢者の特徴、アセスメントとケア、看護計画
老年看護とは 老年看護とは、高齢者とその家族がこれまでの人生で培ってきた経験や考え方、人とのつながりを尊重し、その人らしく生活するための手段や方法を共に考え支援するものです。 加齢や身体機能の低下に伴いできることが限られたり、大切な存在との別離を経験したりしますが、「
がんの疼痛緩和・疼痛コントロール|疼痛の分類、評価・アセスメント、薬物療法、ケア、看護計画
がん疼痛とは がん疼痛とは、がん患者さんが体験する痛みのことを指します。がんと診断された時点ですでに20~50%、進行がん患者さんでは70~80%にがん疼痛が存在するとされています1)。 痛みは主観的な症状であり、客観的な評価が難しい側面があるものの、がん疼痛に対する
術後せん妄の看護|予防、ケア、看護計画
術後せん妄とは 術後せん妄とは、手術を受けたことがきっかけで起こる意識の混乱です。手術の侵襲によって、術後の患者さんは身体機能だけでなく、精神機能も低下するため、覚醒レベルが短いスパンで変動し、それが混乱状態として出現します。 主な症状としては、失見当識、興奮、妄想、
中心静脈栄養(TPN)の看護|目的、適応・禁忌、手順・介助、合併症とケア
中心静脈栄養とは 中心静脈栄養(Total Parenteral Nutrition:TPN)とは、上大静脈など心臓近くの太い血管にカテーテルを留置し、高濃度の栄養剤を投与する方法です。血流量の多い血管に留置することで高濃度輸液が希釈され、血管や血球へのダメージを抑えることが
摂食嚥下障害の看護|原因、検査、摂食嚥下リハビリテーション(嚥下訓練)、看護計画
摂食嚥下障害とは 食物を口から取り込み、食道を通って胃に送り込む一連の動きを摂食嚥下といい、次の5期に分類されます。 ①先行期:視覚、嗅覚、触覚などで食物を認知し、口に運ぶ段階 ②準備期:口腔内に取り込んだ食物を咀嚼して唾液と混合し、嚥下しやすいよう食塊を形成
骨粗鬆症の看護|原因、検査・治療、観察項目、看護計画
骨粗鬆症とは 骨粗鬆症について、WHO(世界保健機関)では、「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患」と定義しています1)。骨折はADL低下や寝たきり状態を引き起こす主な要因の一つです。超高齢社会の日本において、骨粗鬆症への適
気管挿管の看護|目的、適応、手順、合併症、看護計画
*2024年10月25日改訂 気管挿管とは 何らかの原因で気道に閉塞が生じている、または生じる可能性がある患者さんや、人工呼吸管理が必要となった患者さんに対し、気管内にチューブを挿入・留置し、気道を確保する方法です。気管挿管には、「経口気管挿管」と「経鼻気管挿管」の大き
導尿の看護|手順やカテーテルの種類など
*2024年9月27日改訂 導尿とは? 何らかの原因で自力での排尿が困難な場合、尿道口からカテーテルを挿入し、人工的に尿を排出させることを導尿といいます。 【関連記事】 ●持続的導尿とは? 知っておきたいポイント 導尿の目的 ・尿閉の解除
糖尿病の看護|分類、治療、合併症、看護計画
糖尿病とは 糖尿病とは、何らかの原因でインスリン分泌能が低下したり、インスリンは分泌されるものの十分な効果が得られない(インスリン抵抗性)ことで細胞内に糖が取り込めなくなり、高血糖状態が持続する疾患をいいます。 初期の段階では自覚症状に乏しく、健康診断や別の疾患で受診
胸腔ドレナージの看護|目的・手順・管理・看護計画など
胸腔穿刺・胸腔ドレナージとは 胸腔とは、胸壁で囲まれた空間を指します。また、胸壁の内面を覆う壁側胸膜と肺の表面を覆う臓側胸膜に覆われた空間を胸膜腔といいます。 胸腔穿刺および胸腔ドレナージは、何らかの原因で胸腔の一部である胸膜腔に貯留した空気や液体(血液、滲出液、漏出
下痢の看護|種類・観察項目・看護計画など
*2024年10月24日改訂 下痢とは 下痢とは、何らかの原因で便の水分量が多くなり、液状に近い便を排出する状態をいいます。『便通異常症診療ガイドライン2023―慢性下痢症』では、「便形状が軟便あるいは水様便、かつ排便回数が増加する状態」と定義しています1)。一般的
間質性肺炎の看護|分類・観察項目・看護計画など
間質性肺炎とは 鼻腔や口腔から取り込まれた空気は気管・気管支を通って肺に運ばれ、肺胞に達します。肺胞はブドウの房のような形状で肺に無数に存在し、肺胞の表面を通じてガス交換が行われています。この肺胞同士が隣りあう壁の部分を間質と呼びます。 間質性肺炎とは、何らか
便秘の看護|種類・観察項目・看護計画など
便秘とは 便秘とは、排便回数や排便量が少なく、排泄されるべき便が腸内に停滞した状態をいいます。定期的な排便があっても、硬い便が続いたり、残便感や不快感を伴う場合は便秘といえます。 2017年に発行された『慢性便秘症診療ガイドライン』では、「本来体外に排
貧血の看護|症状・観察項目・看護計画など
*2024年8月22日改訂 貧血のメカニズム 人間の生命維持には酸素が欠かせません。 肺から取り込まれた酸素を全身の組織や臓器に運搬する役割を果たすのが、赤血球に含まれるヘモグロビンです。ヘモグロビンの主成分は、鉄分とタンパク質です。体内に存在する鉄分の量は3.