腸蠕動音の4つの分類と聴診のコツ
- 公開日: 2014/6/10
腸蠕動音は、正常・減少・消失・亢進の4つに分類されます。
それぞれの特徴を紹介します。
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腸蠕動音の4つの分類とその特徴
1 正常な腸蠕動音
グルグル・ゴロゴロという音で、5~15秒ごとに聴診できます。
2 腸蠕動音の減少
聴診開始後1分間、音が聞こえない状態を「腸蠕動音の減少」といいます。
腹部オペ後や腹膜の炎症、便秘が疑われます。
3 腸蠕動音の消失
聴診を開始後5分間、音が聞こえない状態を「腸蠕動音の消失」といいます。
イレウスが疑われます。
4 腸蠕動音の亢進
グルグルと突進するような音が、1分間に35回以上聞こえる場合は「腸蠕動音の亢進」といいます。
感染性胃腸炎や下痢、イレウスの沈静化時に聴取できます。
続いては聴診のコツについてです。
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