第6回 症例2:在宅での最期を希望する患者さんに対する緩和ケア
- 公開日: 2018/9/29
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心不全の看護|原因、種類、診断、治療
患者さん:80歳代男性
病歴
1996年拡張障害に伴う心不全で入院。以降頻回入院歴あり(1999年以降7回、2013年以降5回、計12回入院歴あり)。経過中、洞不全症候群でペースメーカー留置。術後ADLは徐々に低下してきており、家の中では生活自立しているが、外出はほぼできていない。
慢性腎臓病の併発があり、Cr2.0~2.5mg/dL(eGFR15~20mL/分/1.73m2)で推移。認知機能は保たれており、意思表示は十分にできる。
2014年3月の心不全入院時に、在宅で最期を過ごすことを希望されたため、訪問診療を行っている近医との併診とし、退院前カンファレンスを行い、在宅環境を整え退院。病状次第では在宅で看取りまで行う方針となっていた。
2015年4月、発熱を契機に全身倦怠感、食思不振を認め、CRP20mg/dLと炎症反応高値であった。ペースメーカー関連感染症の可能性も疑われたため、近医診察後、当院に紹介、同日緊急入院となった。
意思決定
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