第5回 症例1:心不全末期の患者さんに対する緩和ケア
- 公開日: 2018/9/22
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心不全の看護|原因、種類、診断、治療
患者さん:80歳代男性
病歴
1986年陳旧性心筋梗塞の診断で冠動脈バイパス術施行。心機能は経年的に低下し、2013年以降2015年までに3回の心不全入院歴あり。前回入院時(2014年)、強心薬(ドブタミン)を使用し、呼吸苦、倦怠感などの心不全症状は改善したため、内服強心薬(ピモベンダン)を開始。慢性閉塞性肺疾患および間質性肺炎の併発も認めたため、同入院中に在宅酸素療法を導入。
退院後1 カ月ごとの外来通院を行っていたが、徐々に食思不振が進行し、退院8カ月後に下痢、嘔吐の消化器症状も出現。採血上もBUN/Cr 137.7/4.72mg/dLと高度の腎機能障害を認めたため、経過から低心拍出症候群(Low Output Syndrome:LOS)の状態にあるものと考え、慢性心不全急性増悪の診断で再入院となった(心不全増悪での入院は4回目)。
意思決定
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