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歩行障害のある患者さんへの看護計画|脳梗塞の患者さん

  • 公開日: 2023/3/30

脳梗塞による歩行障害がある患者さんに対して退院を見据えた看護計画

 脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。これらのうち脳梗塞は何らかの原因で、脳の血管が狭窄・閉塞し、虚血が起こって、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態であり、それに伴う症状が出現します。今回は脳梗塞による歩行障害がある患者さんに対する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 全身状態、運動障害、感覚障害の程度、現在の状態に対する認識を確認する。リハビリテーションの進捗も把握しておく。疾患や今後の回復についてどのように理解しているのかを確認する。

援助計画 T-P リハビリテーションを進めるとともに、患者自身でできることは行ってもらうように環境を整える。退院を見据えて、社会資源の活用が必要であれば提案する。患者・家族が気持ちを表出しやすい環境を整える。

教育計画 E-P 今後の治療計画やリハビリテーションについて説明する。不安なことがあれば、いつでも話してもらうように伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

脳梗塞による歩行障害がある

看護目標

症状が残存しても生活することができる

観察計画 O-P

身体状況の変化に対する認識
疾患に対する理解、認識
リハビリの進捗状況
運動障害、感覚障害の有無、程度
日中の離床状況、活動状況
歩行状態や立位・座位姿勢の状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(頭部MRI、CTなど)

援助計画 T-P

可能な範囲で患者自身がセルフケアを行えるように環境を整える
他職種と協働してリハビリテーションを行う
必要に応じて自助具を提案する
患者の不安や疑問が表出できるように適宜傾聴する
必要に応じて社会資源の活用を提案する
適宜、患者や家族が気持ちを表出できる場を設ける
医師の指示に基づく薬剤を使用する

教育計画 E-P

今後の治療やリハビリの方針を説明する
気持ちを我慢せず表出することの重要性を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する

看護計画を書くときに参考にしたい記事

脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の基礎と看護の役割
【脳梗塞の看護】治療・ケアの流れを知っておこう!
脳卒中機能障害評価法(SIAS、サイアス)

 

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