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狭心症患者さんの食事指導に関する看護計画|脂質異常症の治療が必要となった患者さん

  • 公開日: 2024/3/31

狭心症の治療後に脂質異常症に対して食事指導が必要となった患者さんに関する看護計画

 狭心症とは動脈硬化によって冠動脈に狭窄が生じて心筋に虚血が生じる疾患です。動脈硬化の危険因子として脂質異常症が挙げられ、生活習慣に対する介入が必要になる場合があります。今回は狭心症の治療後に脂質異常症に対して食事指導が必要になった患者さんに関する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 狭心症の症状や治療について把握しておく。狭心症の発作を起こさないようにするためには、生活習慣の改善が必要となる。この患者さんは、食事指導が必要となるため、食事に関する情報を収集する。疾患についてどのように理解しているかを確認する。

援助計画 T-P 患者さんの生活背景を踏まえて、食事の改善について必要な知識があれば、伝える。家族の協力が必要かどうかを検討する。

教育計画 E-P 狭心症の治療について説明する。不安があれば、話してくれるように伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

食事指導の内容を日々の生活に取り入れることができない

看護目標

患者自身に合った食生活を確立することができる

観察計画 O-P

狭心症に関連した症状の有無、程度
食事の内容、摂取量、時間
塩分摂取量
体重の推移
疾患や治療に関する理解の程度
疾患や治療に関する疑問、不安
排泄状況(便秘、下痢の有無、程度など)
検査データ(Alb、TP、CRPなど)
画像データ(エコー、X線、CT)

援助計画 T-P

治療に繋がる食事に関して知識を指導する
原疾患に対する内服指導を行う
血圧を継続的に測定してもらうように指導する
家族の協力が必要なことを患者とともに検討する

教育計画 E-P

治療計画について説明する
食事と血圧の関連について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

看護記事を書くときに参考にしたい記事

狭心症の種類・症状と診断と治療
虚血性心疾患(心筋梗塞と狭心症)を判断するための検査データは?
不安定狭心症のBraunwald分類(ブラウンワルド分類)


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