フットケア指導に関する看護計画|糖尿病の患者さん
- 公開日: 2024/4/26
糖尿病の教育入院でフットケア指導が行われる患者さんに関する看護計画
糖尿病は1型と2型があり、インスリン依存性とインスリン非依存性に分類されます。血糖値が高い状態が続くことで動脈硬化が起こり血流障害が生じることがあります。その結果、足に異常が生じやすくなるため高血糖を防ぐとともにフットケアも重要になっていきます。今回は糖尿病の教育入院でフットケア指導が行われる患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 糖尿病についての認識や合併症に関する知識について確認する。患者さんの生活全般についても把握する。合併症予防のためにフットケアが必要なことが理解されているかを確認する。現在の状態を確認するとともに、生活習慣や食生活についても把握しておく。
援助計画 T-P 必要な知識を伝えながらフットケアについて指導する。特に普段使用する靴や靴下は退院後からは患者さん自身で選択していくため理解してもらう。
教育計画 E-P 糖尿病について必要な知識、情報を伝える。足の異常とフットケアの関係性について理解を促していく。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
高血糖が持続して足の病変が生じるリスクがある
看護目標
足の病変が生じることなく生活することができる
観察計画 O-P
糖尿病に関する認識、理解
糖尿病の合併症に関する認識、理解
インスリンや血糖降下薬に関する認識
フットケアに関する認識、理解
足の皮膚の状態
足の感覚障害の有無
今後の生活に対する認識
食事や飲水摂取状況
検査データ(血糖値、HbA1c、Alb、尿検査など)
援助計画 T-P
患者の糖尿病や合併症に関する認識、理解に合わせた情報を提供する
足の観察方法を必要に応じて指導する
足の清潔を保つ方法を必要に応じて指導する
患者の足に適した靴や靴下の選択を支援する
必要に応じて他職種と協働して患者のフットケアを支援する
教育計画 E-P
患者の理解に合わせて糖尿病やその合併症について適宜説明する
足の観察や清潔を保つ必要性を説明する
靴や靴下の必要性を説明する
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