尿路感染症による敗血症で治療中の患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2024/4/27
尿路感染症による敗血症で治療中の患者さんに関する看護計画
尿路感染症とは腎臓から尿道までの尿路のどこかに生じた感染症で、男性の場合は前立腺や精巣などに生じた感染症も含まれます。患者さんの背景によって重症度はさまざまで外来通院で治療可能なレベルから集中治療が必要なレベルまでみられます。今回は集中治療が必要な状態から回復し始めた尿路感染症による敗血症の患者さんに関する看護計画を立案してみました。
観察計画 O-P 感染状態が落ち着いているか検査値等で確認し、バイタルサインなどの全身状態を把握する。腹痛や尿の性状など尿路感染症の症状についても確認する。
援助計画 T-P 患者さんは回復過程にあるため、安楽に療養できるよう環境等を整える。
教育計画 E-P 尿路感染症の再発予防のためにも水分をよく摂り、排尿を我慢しないなどの注意点を伝える。不安や疑問があれば、いつでも話してくれるように伝えす。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
尿路感染症による敗血症が生じている
看護目標
感染がコントロールされ状態が改善する
観察計画 O-P
腹部症状の有無、程度
尿の性状、混濁の有無、程度
倦怠感の有無、程度
食事摂取状況
排泄状況(失禁、便秘の有無、程度など)
検査データ(WBC、CRP、電解質、尿検査など)
画像データ(腹部エコー、腹部X線、CT)
援助計画 T-P
必要に応じて安楽な姿勢を整える
必要に応じて療養環境を整える
食事や飲水が摂取できるように援助する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
苦痛を我慢せず伝えてもらうように説明する
食事や水分を摂取する必要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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