脱水により体液量が不足している高齢患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2024/5/31
感染症による食事摂取不良で脱水が生じている高齢患者さんに関する看護計画
高齢者の身体の水分量は体重の50〜55%程度と言われており、高齢者は筋肉量の減少といった加齢に伴う身体的な変化によって身体の水分量は減少していくと言われています。そのため何らかの要因で水分の摂取量が減少したり、発熱や下痢といった排泄量が増加することで成人の患者さんよりも脱水になりやすいと考えられます。
そこで、今回は感染症による食事摂取不良で脱水が生じている高齢患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 感染症の状態、食事の摂取状況を確認する。脱水に関する症状(口渇感やツルゴール反応、In-Outバランスなど)を把握する。
援助計画 T-P 感染症の治療の援助(薬剤投与など)を行う。脱水の状態を改善するためのケアを実施する。
教育計画 E-P 感染症と脱水について説明する。脱水である状態を改善するためには、水分摂取が必要なことを伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
脱水による症状がある
看護目標
脱水が改善してADLが改善する
観察計画 O-P
感染に伴う症状の有無、程度(咳嗽、腹痛、倦怠感など)
口渇感の有無、程度
皮膚の乾燥、ツルゴール
排泄状況(排尿や排便の回数、性状など)
輸液の種類、投与量
In-Outバランス
嚥下機能
食事や飲水摂取状況
リハビリの状況
検査データ(TP、Alb、電解質、Cr、尿検査など)
画像データ(胸部X線、腹部X線、エコー、CTなど)
援助計画 T-P
輸液や抗菌薬を医師の指示にもとづいて投与する
尿量の推移を確認する
食事や飲水が摂取できるように環境を整える
必要に応じて口腔ケアの介入を検討する
教育計画 E-P
感染症や脱水の症状を説明する
水分摂取の必要性を説明する
疑問や不安があれば医療者に伝えてもらうように説明する
看護計画を書くときに参考にしたい記事
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