回復期でリハビリテーションを行っている患者さんに関する看護計画|脳内出血後の患者さん
- 公開日: 2024/6/30
脳内出血後でリハビリテーションを行なっている患者さんに関する看護計画
脳内出血とは、脳卒中の1つであり脳の中に走行している細い血管が突然破れることで起こります。そして、出血部位とその程度に応じて後遺症が生じる可能性があり、それに伴い新たな生活様式の確立していく必要があります。今回は脳内出血の発症後にリハビリテーションを行なっている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 身体症状の程度を画像データや実際の状態から把握する。どの程度のリハビリが必要かの指針となるため、把握することが大切。リハビリが開始された際は、進捗を確認する。
援助計画 T-P リハビリを進めるとともに、患者さん自身ができることは患者さん自身でできるように環境を整え、支援を行う。退院後に必要な支援を考える。
教育計画 E-P リハビリの方向性やどういった状態を目指すかなどを伝える。思うように身体が動かず、もどかしい思いをしたり、不安に思ったりすることがあるため、気持ちを表出できるような環境を整える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
脳出血による運動障害や感覚障害などが生じている
看護目標
リハビリテーションを通じて新たな生活様式を確立できる
観察計画 O-P
運動障害、感覚障害の程度、推移
巧緻運動障害の程度、推移
視野障害の有無、程度、推移
出血部位に関連した症状の程度、推移
日中の離床状況
リハビリの進捗状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
身体状況の変化に対する認識
疾患に対する理解、認識
家族の介護力、支援体制など
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(頭部MRI、CTなど)
援助計画 T-P
多職種と協働してリハビリテーションを行う
可能な範囲で患者自身がセルフケアを行えるように環境を整える
必要に応じて自助具を検討する
退院後の生活やADLを見据えて社会資源の活用を検討する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
今後の治療やリハビリの方針を説明する
気持ちを我慢せず表出することの重要性を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する