ストーマ管理指導が必要な患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2024/6/30
ストーマ造設後でストーマ管理指導が必要な患者さんに関する看護計画
ストーマとは手術で造設された腹部に便や尿の排泄するための出口のことで、人工肛門や人工膀胱の総称です。原因の疾患によって消化管ストーマや尿路ストーマが作られますが、どちらも患者さん自身で自己管理していく必要があります。そのため、今回はストーマ造設後に患者さん自身で管理していくためにストーマ管理指導が必要な患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P ストーマが正常に機能しているかを確認する。その他の全身状態も把握する。ストーマの自己管理を行うことができるのか(知識が十分か、手技が行えるか)を確認する。
援助計画 T-P 患者さんが自己管理を行えるように支援を行う。ストーマがあっても日常生活がおくれるような支援が必要となる。
教育計画 E-P ストーマやストーマの自己管理に関して、必要な知識を伝える。不安なことがあれば、いつでも話してくれるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
ストーマの管理について知識が不足している
看護目標
ストーマを患者自身で管理していくことができる
観察計画 O-P
ストーマに関する認識、理解
ストーマの排便量、性状、色調
ストーマ周囲の皮膚状況
ストーマ周囲の皮膚の清潔保持方法の認識、手技
ストーマ装具に関する認識、理解
腹部症状の有無
食事や水分の摂取状況
日中の活動状況
尿量の推移
体重の推移
検査データ(TP、Alb、CRP、WBC、電解質など)
画像データ(腹部X線、CTなど)
援助計画 T-P
ストーマパウチの張り替えに関する手技を確認して助言、指導を行う
ストーマ周囲の皮膚の清潔保持に関する理解を確認して助言、指導を行う
ストーマに合わせた衣服の選択ができるように援助する
患者自身で食事が調節できうように支援する
医師の指示に基づく薬剤の使用
教育計画 E-P
患者の理解に合わせてストーマに関する知識を説明する
何かわからないことがあればスタッフに伝えてもらうように説明する
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