臥床期間が長く、腰痛を訴える患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2024/11/30
大腿骨頸部骨折で臥床時間が長く腰痛を訴える患者さんに関する看護計画
大腿骨頸部骨折は、骨折が足の付け根にある骨に生じたもので、手術療法や保存療法が選択されます。今回は保存療法を選択された大腿骨頸部骨折で臥床時間が長くなり腰痛を訴える患者さん対する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 身体の全体の状態を把握する。普段の様子も確認する。腰痛は大動脈、腎泌尿器、膵臓など他の臓器が障害される際にも生じるため随伴症状の有無を確認する。
援助計画 T-P 患者さんが過ごしやすい環境を整える。可能な範囲で、リハビリテーションを行うなど、臥床時間を短くするよう働きかける。
教育計画 E-P リハビリテーションの必要性を説明する。その他、わからないことがあれば、聞いてほしいことを伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
長時間の臥床による腰痛がある
看護目標
腰痛が緩和されて生活することができる
観察計画 O-P
普段のADL
MMTの推移
運動障害、感覚障害の有無、程度
日中の離床状況
立位や座位姿勢の状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(CRP、WBC、Dダイマーなど)
画像データ(X線、CTなど)
援助計画 T-P
安楽な体位を工夫する
安静度を考慮したリハビリテーションを行う
患者の状態に合わせてセルフケアの援助を行う
患者のADLに合わせ療養環境を整える
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
リハビリテーションの必要性を説明する
患者の状態に応じてナースコールを押してもらうように説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する
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