心電図
心電図関連の記事の一覧です。
心電図とは、心臓の電気的刺激を体表面から波形として記録したものを図に表したもので、主にP、Q、R、Sの4つの波で表現されます。測定する方法には、簡易的な測定が可能なモニター心電図(3点誘導)と、より詳しい病態を知ることができる12誘導心電図とがあります。必要とされる場面が違うため、患者さんの状態に応じて使い分けます。また、電極の数や貼付する位置も違うため、測定時には注意が必要です。
まとめ記事
*心電図|異常の見方(モニター心電図)
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「心電図」の記事一覧
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第9回 <読み方・対応編⑦>心室頻拍(VT)
▼関連記事 不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント (1)心電図波形の特徴 第8回目で心室性期外収縮(PVC)を勉強しましたが、このPVCが3連発以上続く場合を心室頻拍(VT)(図)といったり、Short run(ショートラン)といったり
2017/2/21
第8回<読み方・対応編⑥>心室期外収縮 (PVC)
(1)心電図波形の特徴 まずは期外収縮の意味を思い出してください(第4回参照)。 期外収縮とは、なんらかの理由で心筋の異常興奮が起こり、その結果、本来の収縮周期よりも早く収縮が起こることでしたよね。異常興奮の発生場所が心室の場合を心室期外収縮といいます(図1)
2017/2/15
ペースメーカーの仕組みと適応となる疾患
ペースメーカーは脈が少ないことで、脳や全身への血流を確保できない人たちの心機能を補うために装着されます。ペースメーカーの基本的な仕組みと、適応となる疾患を抑えておきましょう。 ペースメーカーの仕組み ペースメーカーは、病的な徐脈を起こした疾患に適応され
2017/2/6
植え込み型除細動器(ICD)の仕組みと適応となる疾患
ペースメーカーと似た機器に、植え込み型除細動器があります。適応となる疾患や、仕組みにも違いがありますので、しっかりと区別して覚えておきましょう。 ▼不整脈の看護について、まとめて読むならコチラ 不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント 植え込
2017/2/1
第7回<読み方・対応編⑤>発作性上室頻拍 (PSVT)
関連記事 不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント 発作性上室頻拍(PSVT)は、症状の発生も収束も突然で、規則正しい頻脈(心拍数150~250回/分)であることが特徴です。心電図波形上も“突然起こり、突然終了する”一過性の波形が出現します。
2017/1/31
第6回<読み方・対応編④>心房粗動(AFL)
▼不整脈の看護について、まとめて読むならコチラ 不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント 心房の興奮が250~350回/分のものを心房粗動、350回/分以上のものを心房細動といいます。 心電図を勉強し始めた学生時代、私は一文字違いの心房粗
2017/1/15
第5回<読み方・対応編③>心房細動(AF)
▼不整脈の看護について、まとめて読むならコチラ 不整脈の看護|検査・治療・看護のポイント (1)心電図波形の特徴 心房細動。読んで字のごとく、心房が細動している状態をいいます(図1)。 図1 心房細動 これは目に見えて、実際心
2016/10/15
第4回<読み方・対応編②>上室性期外収縮(SVPC)または心房性期外収縮(PAC)
(1)心電図波形の特徴 みなさんは、期外収縮という言葉に馴染みがあるでしょうか。 期外収縮とは、次に出現する正常な間隔の波形よりも早く現れるものを指し、別名を早期収縮といいます。今回はこの期外収縮について、QRSの幅から上室性(心房性)を見分ける方法をお話しし
2016/9/30
心電図の基礎知識、基準値(正常値)・異常値、主な異常波形の種類と原因など
*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 *2024年8月27日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは 心臓には、自ら電気信号を発生して心筋に伝達する、刺激伝導系と呼ばれる機能があります
2016/9/1
第3回<読み方・対応編①>洞性頻脈について
(1)心電図の特徴 病棟などで心電図をみた医師が、「サイナス」や「サイナスリズム」という言葉を使っているのを聞いたことはありませんか? このサイナスは日本語では洞性といいます。洞性とは、洞房結節から発生した電気刺激が刺激伝導系を介して心臓に伝わっていることを意味して
2016/8/31
第2回<準備編②>3点誘導を自在に使いこなそう
【関連記事】 ■12誘導心電図の正しい手順と貼付部位の探し方 モニター心電図と12誘導心電図の関係 看護師の皆さんは病棟で12誘導心電図よりも、モニター心電図に接することが多いと思います。モニター心電図と違い、12誘導心電図はほんの数秒間、心臓から発せら
2016/8/1
第1回<準備編①>12誘導心電図の貼り方
【関連記事】 ■12誘導心電図の正しい手順と貼付部位の探し方 12誘導心電図を正しくとる 12誘導心電図を正しくとるというのは、慣れてしまえば簡単なことなのですが、初心者やときどきしかとる機会のない人、昔はよくとっていたがもう長い間とっていない人達にとっては
2016/6/30
第30回 静止膜電位はカリウムの平衡電位に近い
興奮していないときの膜電位はどうなっている? 前回は、活動電位を「普段の状態からの電位差の変化」と考え、興奮していないとき(静止時)の膜電位には触れずに説明してきました。 実は、静止時の膜の内外の電位差はゼロではありません。既に述べたように、細胞内のNaイオン
2015/12/29
心電図で使う略語・用語を知っておこう
最終回は、心電図を読んだり、勉強したりする際に役立つ略語と用語を紹介します。 どのようなものがあるのか知っておきましょう。 心電図の略語の意味を理解しよう 心電図で使う略語には規則性があります。主に、異常な電気刺激が、(1)どこで、(2)どのように発生したのか
2015/12/4
心電図でみる心房期外収縮(APC)の特徴とは?
心電図で見る特徴 洞調律よりも早くにP波が出現し、形がほかと異なる(異所性P波) 心房期外収縮(APC)についてまとめました どんな不整脈? 本来の洞結節からの電気的興奮より早く、心房内および房室接合部付近に起こる異常興奮です。加齢とともに
2015/11/27