疼痛ケア・疼痛管理
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疼痛でリハビリが進まない患者さんに関する看護計画|膵頭十二指腸切除後の患者さん
膵頭十二指腸切除術後の疼痛でリハビリが進まない患者さんに関する看護計画 膵頭部に生じた悪性腫瘍は切除可能である場合は膵頭部、十二指腸、胆管、胆嚢を含めて切除する膵頭十二指腸切除術が行われます。状況に応じて胃や血管も切除が検討され、複数箇所におよび切除範囲や手術侵襲から患者
大腿骨転子部骨折の患者さんへの看護計画
大腿骨転子部骨折の患者さんに関する看護計画 骨折とは骨に対して何らかの力が加わり、骨としての構造や連続性が保たれていない状態です。大腿骨転子部骨折は、高齢女性の転倒による発生頻度が多いと言われています。多くのケースでは手術が必要となります。今回は大腿骨転子部骨折が生じ、手
慢性疼痛の現状と最新の治療薬 ~ジクトル®テープの適正使用に向けて~
2023年2月24日『 慢性疼痛の現状と最新の治療薬 ~ジクトル®テープの適正使用に向けて~』をテーマに久光製薬株式会社によるプレスセミナーが開催されました。ここでは福島県立医科大学医学部整形外科学講座 准教授の二階堂琢也医師の講演『腰痛に対する薬物療法の現状と未来』をレポー
術後痛に対してペンタゾシンを頻用している患者さんへの注意点は?
Q 術後数日経っても患者さんがペンタゾシン静注を希望しています。頻用することでの注意点はありますか? A 強力な鎮痛効果がありますが、ある程度の量を入れても鎮痛効果には限界(天井効果)があります。また鎮静や呼吸抑制の副作用にも注意が必要ですし、長期間の投与では薬物依
不穏がある開頭術後の患者さん、痛み止めは何がよい?
Q 開頭術後の患者さんが痛みで不穏になりました。鎮痛薬は何を使うとよいでしょうか? A 医師から指示のあるものの中からまずはアセトアミノフェンやNSAIDsの使用を検討しましょう。 創部痛では、脳実質は痛みは感じませんが、脳に達するまでの皮膚・皮下、筋肉
高齢者への鎮痛薬の使用の注意点
Q 高齢者の場合、鎮痛剤を使用して不穏になったり、使用しても効果がなく不穏になったり、基礎疾患のある場合には副作用も考慮しなければならないと思います。高齢者への鎮痛剤の使用で特に気をつけたほうがよいことはありますか。 A オピオイド鎮痛薬では、特に鎮静作用による上気道閉塞や
意思疎通が困難な小児に対する術後の鎮痛剤投与のタイミングはどう判断する?
Q 小児(特に障害児)は痛みの程度をうまく訴えることができず、鎮痛剤を使ってよいのかどうか迷います。鎮痛剤の使用のタイミングをどのように見極めるとよいでしょうか。 A 受け持ちの看護師や保護者からの情報と術式から痛みを予測し、投与のタイミングを図りましょう。
令和4年度診療報酬改定で「術後疼痛管理チーム加算(A242-2)」が新設! 要件を知っておこう!
Q チームで術後疼痛管理を行うと加算が取れるって本当? A はい、要件を満たせば取れます。 術後疼痛管理チームは、麻酔科医師、看護師、薬剤師の3名以上で構成 令和4年度診療報酬改定で「術後疼痛管理チーム加算(A242-2)」が新設され1日100点(1000円)
急性疼痛に対する看護計画|肺がんの術後の患者さん
肺がん術後の急性疼痛に対する看護計画 手術に伴う侵襲や胸腔ドレーン挿入による侵襲で患者さんの安楽が障害されるリスクを考慮して計画を立案しました。 POINT観察計画 O-P 患者さんの状態を把握するための情報を集める。肺がんの術後のため、留置しているドレーンの観察と
聖路加国際病院での術後回診チーム(Acute Pain Service)
当院の術後回診チーム(APS;Acute Pain Service) 術後回診チーム(APS;Acute Pain Service)とは 当院では2016年よりAPSの活動を開始しました。APSのメンバーである麻酔科医師1名、周麻酔期看護師1名が主に術後1日
症例から学ぶ! 術後痛管理の実際
前回、さまざまな鎮痛方法を紹介しました。今回は症例を提示し鎮痛方法の実際を解説していきます。 症例1 事例紹介 70歳、男性、身長175㎝、体重58㎏、特に既往のない患者 診断:下部胆管がん 術式:膵頭十二指腸切除術 麻酔方法:硬膜外麻酔(カテーテル挿入部
術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア
今回は前回に引き続き、術後に起こりやすい痛みの種類や発生機序を理解したうえで、実際の臨床現場でどのように患者さんの痛みをアセスメントしていくかを解説していきます。 術後痛のアセスメント 手術患者さんの多くは、手術が決定した時点からすでに術後の傷の
術後痛の種類や機序とは
「術後痛」を知る 例えばどこかにぶつけたり、切ってしまったりと今までの痛い経験から、手術をしたことがない人でも傷の大きさなどから何となく術後の痛みを想像できるでしょう。ただ、「ズキズキ」「おもい」など患者さんの痛みの表現はさまざまで、日々のケアで戸惑うこともあ
術後疼痛管理とは
術後疼痛管理とは痛みを抑えるだけではない 手術を受ける患者さんにとって、術後の痛みは誰もが心配なことでしょう。体表面の傷、お腹や肩、頭痛など様々な場所で術後に痛みが出る可能性はあります。術後にはズキッとした疼(うず)くような痛みだけでなく、ズーンと鈍い感じ
神経障害性疼痛(しびれ、電気が走るといった異常感覚と伴う)はどのようにアセスメントするのですか?
もともと痛みはその人自身にしか分からない主観的な感覚で、患者自身が「痛い」ということを信じることが必要です。疼痛の評価は、患者自身が痛みをどのように感じているかを評価することがゴールドスタンダードです。特に新しく出現した痛みについては、その原因が何かを考えることが重要にな