「緩和ケア」の記事一覧
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第7回 不安・不眠|強く現れたときにすぐ介入できる日常的な精神ケアとは
<不安・不眠とは>強いストレスを受けた際に生じ、がん患者さんでは適応障害につながる例も多い 不安は、人間の感情の1つで、「脅威を感じる状況では正常な情動反応」1)です。 ほとんどのがん患者さんは、がんの診断から続く各過程で不安や不眠を体験します
第5回 症例1:心不全末期の患者さんに対する緩和ケア
▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ 心不全の看護|原因、種類、診断、治療 患者さん:80歳代男性 病歴 1986年陳旧性心筋梗塞の診断で冠動脈バイパス術施行。心機能は経年的に低下し、2013年以降2015年までに3回の心不全入
第6回 オピオイドによる副作用 便秘、嘔気、呼吸抑制etc.対策はしくみを知って行う!
<オピオイドによる副作用とは>すぐ起こる便秘、嘔気のほか、眠気などへの副作用対策が必須 がんの痛みの緩和には、オピオイドを使用する場合があります(本連載第2回「がんの痛みの種類と原因ごとの鎮痛薬を知ろう」に詳述)。オピオイドの三大副作用には、便秘、嘔気、眠気が
第4回 緩和ケアの提供体制|心不全の緩和ケアはこう行う②
▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ 心不全の看護|原因、種類、診断、治療 緩和ケアの提供体制 わが国における全国的な動向として、2016年5月に厚生労働省が「がん等における緩和ケアのさらなる推進に関する検討会」の中で、検討課題として
第5回 末梢神経障害(しびれ)の悪化・怪我を防ぐセルフケア支援|がんの治療と緩和②
<末梢神経障害とは>しびれや痛みとして現れ、QOLに及ぼす影響が大きい 化学療法においては、末梢神経障害(しびれ)の副作用を起こす薬剤を使用することがあります。末梢神経障害は、がん患者さんの生活に影響を及ぼす不快な症状の一つです。化学療法による末梢神経障害は、
第2回 心不全の緩和ケアとは|イチから知りたい! 心不全の緩和ケア②
▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ 心不全の看護|原因、種類、診断、治療 心不全の緩和ケアとは 第1回「イチから知りたい!心不全の緩和ケア|心不全の病態と特徴①」の図4の中でステージDの選択肢として緩和ケアの提供が挙げられて
第4回 口腔粘膜炎は予防が大切!鎮痛薬で食事や睡眠を守る|がんの治療と緩和①
<口腔粘膜炎とは>抗がん剤や頭頸部放射線によって生じる口腔粘膜の病変 一般的に、口腔粘膜のただれ、潰瘍形成は口内炎といわれますが、抗がん剤治療や頭頸部領域への放射線治療などのがん治療に付随して生じる口腔粘膜の炎症、潰瘍形成といった粘膜の病変は、「口腔粘膜炎」と
第1回 心不全の病態と特徴|イチから知りたい! 心不全の緩和ケア①
▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ 心不全の看護|原因、種類、診断、治療 はじめに 心不全の緩和ケアという言葉を聞くと、読者の皆さんはどのようなイメージをもたれるでしょうか。緩和ケアというと、“がんに対して行われるもの”“緩和ケア病棟や
第3回 骨転移の痛みには鎮痛薬と放射線治療、動作の工夫を|がんの痛みと緩和②
<骨転移の痛みとは>骨転移の起こりやすいがんと部位 骨転移は、がん細胞が原発巣から遊離し、血管内へ浸潤、骨に着床して適応・増殖することで起こります。がん細胞自体が骨を直接破壊することはありません。 骨転移の頻度が高いのは、乳がん、前立腺がん、甲状腺がん
第2回 がんの痛みの種類と原因ごとの薬物療法を知ろう|がんの痛みと緩和①
<がんの痛みとは>がんの痛みにはどのような種類があるか 痛みとは、「組織障害が起こる、または起こりそうなときに表現される不快な感覚体験や情動体験」(国際疼痛学会)と定義されます。痛みの原因を表1に、痛みの分類と性状については表2に示します。 表1 がん患
第1回 緩和ケア概論|知ってる? 進化を続ける「緩和ケア」
緩和ケアの定義は進化している 緩和ケアについて、世界保健機構(World Health Organization:WHO)は、1990年に「治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対する積極的なケアである」「末期だけでなく、もっと早い病期の患者に対しても治療
Introduction いまなぜ「がんの緩和ケア」を学ぶのか
がん対策30年。がんと共生するための緩和ケアが整備されてきた わが国において、がん(悪性新生物)は1981年より死因の第1位であり、2016年には37万人以上が亡くなり、生涯で2人に1人ががんに罹患すると推計されています。こうしたことから、依然として、がんは私たち
第3回 薬物療法による症状緩和の実際|心不全の緩和ケアはこう行う①
呼吸困難や倦怠感など、心不全による患者さんの苦痛に対する緩和ケアついて、主となる薬物療法を中心に、その提供体制も含めてお伝えします。 ▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ 心不全の看護|原因、種類、診断、治療 薬物療法による症状緩
緩和ケアに求められる3つのスキル
緩和ケアというと終末期というイメージがありますが、現在は「がんと診断されたときから開始する」という考えもあり、より早期から行うことが求められています。 その中で、看護師はどのような役割を求められているのでしょうか。今回は、緩和ケアをキーワードに解説します。
【看護倫理・事例】第11回<問題編>個人情報の取り扱いに悩んだケース
日々の看護のなかに意外に多く潜んでいる倫理的問題。 それらの解決のためには、まず、倫理的な違和感に気づくセンスが大切です。 今回は、患者さんの個人情報の保護と共有に関するケースをもとに、センスを磨く練習をしてみましょう。 今回の患者さん