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【連載】心不全と呼吸不全のアセスメント

心不全患者さんの浮腫(むくみ)をアセスメント

  • 公開日: 2017/3/19

▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ
心不全の看護|原因、種類、診断、治療
▼浮腫についてまとめて読むならコチラ
【浮腫とは?】浮腫のメカニズムと治療・ケア


どんな訴え・症状なの?

●足背など下肢のむくみ
●身体のだるさなどは感じるものの、感覚が鈍り、患者さん自身は自覚がないこともある
●血管やリンパ管から浸み出した水分が、皮下組織に貯留して起こる
●歩行可能な患者さんは、重力の影響で下肢から起こる
●臥床している患者さんは、背部や陰部、特に仙部や陰嚢にみられる

どのようにみていけばいいの?

 浮腫をみるときにはまず、全身性か局所性か、をみます。心不全が原因の場合には、全身性の浮腫がみられます。全身性の浮腫には、ネフローゼ症候群などの腎疾患、肝不全、肺高血圧症やCOPD、甲状腺機能低下症などが原因の場合もあります。したがって、これら疾患との鑑別が必要になります。

 心不全による浮腫の特徴は下肢の浮腫です。特に、夕方になると目立ってきます。心機能が低下していると、静脈還流が低下し、重力によって血液やリンパ液が下肢に貯留してしまうのです。

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