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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

深部静脈血栓症予防に関する看護計画

  • 公開日: 2022/7/29

深部静脈血栓症の予防に対する看護計画

 静脈は深い部分を走行する深部静脈、皮下を走行する表在静脈、それらを連絡する穿通枝があり、この深部静脈に生じた血栓症を深部静脈血栓症と呼ばれています。術後や重症患者から長期臥床といった急性期から慢性期まで幅広く発症リスクが考えられます。今回は急性期における看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 静脈血栓形成のリスク因子として手術、ベッド上安静、疾患などが挙げられる。急性期の患者さんはリスクがあると考えられるため、徴候がないかを確認する。特に、深部静脈血栓症の好発部位は下肢であるため、下肢の状態を確認する。

援助計画 T-P 深部静脈血栓症予防のため適度に圧迫する。早期離床を促すように援助する。原疾患の治療に合わせた援助をする。

教育計画 E-P 予防につながる早期離床などの必要性を説明する。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

深部静脈血栓症の発症リスクがある

看護目標

深部静脈血栓症を発症しない

観察計画 O-P

現在のADL
自覚症状(下肢の腫脹、疼痛、色調変化など)の有無、程度
運動障害、感覚障害の有無、程度
日中の離床状況、活動状況
下肢の運動、足関節の関節可動域の状況
歩行状態や立位姿勢の状況
食事や飲水摂取状況
検査データ(Dダイマー、FDP、APTTなど)
画像検査(下肢静脈エコー、造影CTなど)

援助計画 T-P

医師の指示に基づく薬剤を使用する
医師の指示に基づく弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法などの使用
安静度に応じたリハビリテーションを行う
可能な範囲で下肢を動かす
患者の状態に合わせて環境を整える

教育計画 E-P

下肢の運動の必要性を説明する
離床やリハビリテーションの必要性を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する

 

看護計画を書くときに参考にしたい記事

深部静脈血栓症(DVT)の看護|原因・症状・予防法
【深部静脈血栓症】 3つの重要な検査(D-ダイマー他)と治療法
性ストッキングの着脱方法と注意点~深部静脈血栓症を予防しよう~


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