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Malnutrition Screening Tool(MST)|栄養評価スケール
MSTは何を判断するもの? Malnutrition Screening Tool(MST)は、栄養状態を評価するためのスケールです。 栄養状態を評価するためのスケールは多くありますが、MSTは、体重減少と食事摂取量に関する2つの項目から簡易的にスケーリングを行える点

リラクセーション法|目的、意義、実施方法(足浴、呼吸法、漸進的筋弛緩法、自律訓練法)
リラクセーション法とは(看護におけるリラクセーションの位置づけ) Relaxation(リラクセーション)は、くつろぎ、緊張・筋肉・精神の緩みと訳され、身体と精神の緊張状態、不安な状態を緩和する意味合いをもちます。 リラクセーション法とは、緊張の緩和を促すために、筋肉

ASIA分類(エイシア分類)
ASIA分類は何を判断するもの? 「脊髄損傷の神経学的分類のための国際基準(ISNCSCI)」は、一般的にASIA分類と呼ばれ、主に急性期の脊髄損傷の重症度を評価するためのスケールです。 脊髄損傷の重症度を判断するためのスケールとして最もよく知られているのはFra

がんの疼痛緩和・疼痛コントロール|疼痛の分類、評価・アセスメント、薬物療法、ケア、看護計画
がん疼痛とは がん疼痛とは、がん患者さんが体験する痛みのことを指します。がんと診断された時点ですでに20~50%、進行がん患者さんでは70~80%にがん疼痛が存在するとされています1)。 痛みは主観的な症状であり、客観的な評価が難しい側面があるものの、がん疼痛に対する

深部静脈血栓症予防に関する看護計画
深部静脈血栓症の予防に対する看護計画 静脈は深い部分を走行する深部静脈、皮下を走行する表在静脈、それらを連絡する穿通枝があり、この深部静脈に生じた血栓症を深部静脈血栓症と呼ばれています。術後や重症患者から長期臥床といった急性期から慢性期まで幅広く発症リスクが考えられます。

輸血の副作用|溶血性副作用と非溶血性副作用
輸血は供血者(献血者)の血液を受血者(患者さん)の体内へ入れる医療行為であり、臓器移植の1つとして考えられています。輸血による副作用は、発熱や蕁麻疹など比較的軽症のものから、アナフィラキシーショック、溶血反応など生命にかかわる重篤なものまで多岐にわたります。輸血を取り扱う私

脳梗塞の看護計画|rt-PA静注療法を実施後患者さん
脳梗塞に対してrt-PA静注療法を実施後の看護計画 脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。そのうちの脳梗塞は何らかの原因で、脳の血管が狭窄・閉塞し、虚血が起こって、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態にな

非効果的健康管理に関する看護計画|くも膜下出血の患者さん
くも膜下出血の患者さんの非効果的健康管理に関する看護計画 くも膜下出血は脳血管障害(脳卒中)の一つであり、主に動脈瘤という血管の瘤が破裂して起こります。そして、急速な身体変化が生じた後の生活習慣の獲得や再発予防の為に退院後の生活において、食事や運動・休息、喫煙、飲酒といっ

PaPスコア(Palliative Prognosis Score)
PaPスコアは何を評価するもの? PaPスコア(Palliative Prognosis Score)は、月単位の中期的な生命予後を予測するためのスケールです。 生命予後を正しく予測することは、患者さんや家族が終末期に向かって行うべき医療の選択をする上で重要となります

イレウス管挿入中の患者さんの看護計画
イレウス管挿入中の看護計画 イレウス管は胃管同様に経鼻的に挿入し、その先端はトライツ靱帯を越えて空腸以降に留置するチューブであり、チューブ先端に蒸留水で膨らませられるバルーンが付いています。イレウスや腸閉塞には保存的治療と手術療法があり、イレウス管は保存的治療で用いられま

呼吸器合併症の看護計画|食道がん術後の患者さん
食道がん術後の呼吸器合併症に対する看護計画 食道は咽頭と胃をつなぐ管状の臓器で、食道がんは食道のどの部位でもできる可能性があります。そして、手術は食道がんに対する標準的な治療法であり、がんを含めた食道と胃の一部を切除し、胃や腸を使って再建術とリンパ節郭清を行います。痛みに

主観的包括的栄養評価(SGA)
SGAは何を評価するもの? 主観的包括的栄養評価(Subjective Global Assessment:SGA)は、患者さんの栄養状態を評価するためのスケールです。 栄養アセスメント法は多々ありますが、SGAは特別な器具や装置などを用いず、病歴と触診などから得られ

脳卒中機能障害評価法(SIAS、サイアス)
SIASは何を判断するもの? 脳卒中機能障害評価法(Stroke Impairment Assessment Set:SIAS)は、脳卒中によって身体機能がどの程度ダメージを受けているかを定量的に評価するスケールです。脳卒中患者さんの予後を予測したり、リハビリテーションによる

頭蓋内圧亢進の看護|原因・メカニズム、観察項目、ケア、注意点
頭蓋内圧亢進とは 頭蓋内の容積は、脳実質(87%)、脳血液(9%)、髄液(4%)で構成され1)、外気圧に対して一定の圧を保っています。この頭蓋内の圧のことを頭蓋内圧と呼びます。頭蓋内圧は、正常では5~10mmHg程度ですが、何らかの原因で15mmHg以上の状態が持続するこ

スポーツをする人は水虫・爪水虫に注意⁉ ~水虫になりやすい人には特徴があった~
5月26日に佐藤製薬主催メディアセミナーが開催されました。今回のテーマは「スポーツする人は水虫・爪水虫に注意⁉~水虫になりやすい人には特徴があった~」です。白癬はアスリートのパフォーマンス低下や要介護状態のリスク因子とされています。どのような場面で感染するリスクがあるのか、感染し