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6.睡眠時無呼吸症候群のためのCPAP治療に関するQ&A
事例 追突事故を起こしたAさんは、S病院の内科で検査を受けて睡眠時無呼吸症と診断されました。治療に乗り気ではありませんでしたが、医師から睡眠時無呼吸症を放置することによって、持病の高血圧や糖尿病が悪化するだけでなく脳血管疾患の危険性が高まると説明され、CPAPの処方を受

意識障害がみられる患者さんへのアセスメントと対応
事例紹介 患者背景 Fさん、70歳代、男性 ・既往歴:高血圧、Ⅱ型糖尿病 ・内服薬:アムロジピンベシル酸塩錠、インスリン注射 現病歴 1週間前より糖尿病性ケトアシドーシスで入院し、点滴・内服治療を実施。症状軽快に伴い退院予定だったが、退院前日の朝に倦怠感および

①測定部位でどう違う?|もっと知りたい! パルスオキシメータ
パルスオキシメータ(プローブ分離型)による経皮動脈血酸素飽和度(SpO2)の測定部位には、主に手指、耳朶、前額部があります。新生児や乳幼児では、指尖部以外に手の甲、足の甲も測定に利用されます。測定部位の違いによるSpO2の特徴をみていきましょう。 なぜ測定部位に指がよく

SB チューブ(胃食道バルーンタンポナーデ)挿入と管理|看護のポイント
SBチューブ(胃食道バルーンタンポナーデ)とは(目的) 食道および胃静脈瘤破裂に伴う出血に対し、緊急圧迫止血するための医療機器です。バルーン付きのチューブで、このバルーンを膨らませることで出血部位を圧迫し止血を図ります。この治療法を「バルーンタンポナーデ法」といいます。

Lown分類
Lown分類は何を判断するもの? Lown分類は、1971年にLownらが発表した冠動脈疾患の突然死の成績をもとに、心室性期外収縮(premature ventricular contraction:PVC)の重症度を出現数、出現様式によってGrade1~5に分類したスケール

吐血した患者さんのアセスメントと対応
事例紹介 患者背景 Gさん、70歳代、女性 ・既往歴:未治療の食道静脈瘤、認知症、心房細動、肝硬変 ・内服薬:ワーファリン錠1㎎、ファモチジンD錠10㎎、カロナール®錠200㎎ 3錠 ・生活歴:喫煙なし、1年前まで毎日飲酒 ・ADL:車椅子移動、要介護3

第22回 肥厚、伸びすぎた爪
まだまだ新型コロナ感染が続いており、病院やクリニックの受診も制限があり、十分なケアができない状態が続いていますね。フットケアが必要な患者さんも定期的に受診できなくて、来られたときには大変なことになっていることも少なくありません。 更に、フットケアの技術伝達などの学習や情報を

看護計画に個別性を出すには
誰でも一度はハマる「個別性」の沼 「看護計画に個別性がない」というのは、言い換えると、受け持ち患者さんの特徴が表れていませんよ、ということ。でも、受け持ち患者さんの特徴が表れていないなんて、そんなはずはないんですよ。 受け持ち患者さんの話を聞かせてもらって、カルテ

SOAPが書けるかどうかは看護計画実施前に決まっている?
キーポイントは「準備を行うタイミング」 SOAPは、すでにあるものを「組み立てる」作業であって、「ゼロから創作する」ものではありません。SOAPを書くために必要なものを集めて、それらを構成すると、SOAPができあがる、というイメージです。 この方法でSOAPを書く

胸腔ドレナージの看護|目的・手順・管理・看護計画など
胸腔穿刺・胸腔ドレナージとは 胸腔とは、胸壁で囲まれた空間を指します。また、胸壁の内面を覆う壁側胸膜と肺の表面を覆う臓側胸膜に覆われた空間を胸膜腔といいます。 胸腔穿刺および胸腔ドレナージは、何らかの原因で胸腔の一部である胸膜腔に貯留した空気や液体(血液、滲出液、漏出

第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方法、副作用と合併症、観察項目
局所浸潤麻酔とはどのような目的で実施するのか、どのような薬剤を使用するのかを解説します。 局所浸潤麻酔とは 皮膚や皮下、粘膜に局所麻酔薬を注入することで目的とする部位の知覚神経を一時的に麻痺させる(痛みを取る)方法です。 手術では、ホクロや皮膚病変の切除、切

手術看護認定看護師に聞く! 手術室での単回使用製品の取り扱い
手術室ではさまざまな単回使用製品が取り扱われています。ナース専科では、そのなかでも特に看護師が深くかかわる保温用ブランケット、温風式加温装置用ブランケット、体温測定用センサー・プローブの単回使用の状況についてアンケートを実施しました。その結果をもとに手術看護認定看護師のみなさ

⑤ざ瘡様皮疹、爪囲炎予防のスキンケア【PR】
今回は、分子標的薬の代表的な副作用であるざ瘡様皮疹と爪囲炎について予防ケアと発症後の対応について、予防ケアと発症後の対応について解説します。 患者さんの思いを聞き、適切な対応をする 大腸がんのEGFR阻害薬治療中にざ瘡様皮疹を発症した30歳代女性の患者さ

④手足症候群予防のスキンケア【PR】
今回は、細胞障害性抗がん薬や分子標的薬で起こる手足症候群の予防ケアや発症の経過について解説します。 患者さんの様子を観察して適切な支援を行う 乳がんでカペシタビンの内服中、ひどい手足症候群が生じた60歳代女性の患者さんがいました。痛みが強くつらい思いをし

③がんの薬物療法中に起こりうる皮膚障害【PR】
がんの薬物療法はさまざまながん種に行われています。用いられる薬剤もさまざまあり、多彩な副作用が生じることもあります。副作用のなかでも皮膚障害は、患者さんのセルフケア支援やきめ細かな観察など看護師がかかわる場面が多くあります。今回は、がんの薬物療法中にどのような皮膚障害が発症す