「麻酔科」の記事一覧
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Mallampati分類(マランパチ分類)
Mallampati分類は何を判断するもの? Mallampati分類は、気管挿管の難しさ(挿管困難)を予測するために用いられるスケールです。1980年代に、麻酔科医のMallampatiによって作られました1)。 気管挿管は、気管内にチューブを挿入・留置し、気道を確
術後硬膜外PCA使用中の患者さん、痛みと嘔気で対応に困った症例
事例 70歳男性。胃がんに対して開腹胃全摘術が施行された。術後疼痛管理では、硬膜外PCAを使用している。 創部痛は安静時にも強く頻回に硬膜外PCAをプッシュしている。 プッシュにより痛みは軽減される①がその度に嘔気が出現している。術後3日目まで体動時痛と嘔気嘔吐によ
第5回 日本周麻酔期看護医学会学術集会 開催のお知らせ
周麻酔期看護学における最新の知見を共有し、また周麻酔期看護師への継続教育の場として活動している日本周麻酔期看護医学会の学術集会が開催されます。 テーマ 未来に紡ぐ、麻酔看護 場所 聖路加国際大学 臨床学術センター(現地開催+オンデマンド配信) 日時 2
術後痛に対してペンタゾシンを頻用している患者さんへの注意点は?
Q 術後数日経っても患者さんがペンタゾシン静注を希望しています。頻用することでの注意点はありますか? A 強力な鎮痛効果がありますが、ある程度の量を入れても鎮痛効果には限界(天井効果)があります。また鎮静や呼吸抑制の副作用にも注意が必要ですし、長期間の投与では薬物依
第4回日本周麻酔期看護医学会学術集会 開催のお知らせ
周術期、麻酔領域の医療に興味のある方どなたでもご参加できるオープンな学会です。 周術期にかかわるすべての医療関係者のご参加を歓迎いたします。 テーマ Patient Safety in Anesthesia 場 所 聖路加国際大学 臨床学術センター(現地開催
より良い鎮痛を目指した硬膜外麻酔の考え方!
Q 硬膜外カテーテルを留置している患者さんが痛がっています。どのように対応したらよいでしょうか? A 薬液が体内に入っていること、麻酔効果範囲を確認して対応を検討します。 硬膜外カテーテルは、脊髄を覆う膜の外側(硬膜外腔)のスペースに挿入されており、局所麻酔薬を
高齢者への鎮痛薬の使用の注意点
Q 高齢者の場合、鎮痛剤を使用して不穏になったり、使用しても効果がなく不穏になったり、基礎疾患のある場合には副作用も考慮しなければならないと思います。高齢者への鎮痛剤の使用で特に気をつけたほうがよいことはありますか。 A オピオイド鎮痛薬では、特に鎮静作用による上気道閉塞や
意思疎通が困難な小児に対する術後の鎮痛剤投与のタイミングはどう判断する?
Q 小児(特に障害児)は痛みの程度をうまく訴えることができず、鎮痛剤を使ってよいのかどうか迷います。鎮痛剤の使用のタイミングをどのように見極めるとよいでしょうか。 A 受け持ちの看護師や保護者からの情報と術式から痛みを予測し、投与のタイミングを図りましょう。
令和4年度診療報酬改定で「術後疼痛管理チーム加算(A242-2)」が新設! 要件を知っておこう!
Q チームで術後疼痛管理を行うと加算が取れるって本当? A はい、要件を満たせば取れます。 術後疼痛管理チームは、麻酔科医師、看護師、薬剤師の3名以上で構成 令和4年度診療報酬改定で「術後疼痛管理チーム加算(A242-2)」が新設され1日100点(1000円)
TCIポンプの使い方を知ろう!|使い方と注意点
手術室では、プロポフォール(ディプリバン®︎)を投与するTCIポンプをたびたび見かけると思います。実際に麻酔科医がどのように使っているのか気になりませんか? 今回はTCIポンプの使い方や注意点を具体的に解説していきます! 右:テルモ株式会社 提供 ①TCI (Ta
麻酔器を使用したマスク換気|画像で手順を解説
今回は麻酔器を使用したマスク換気方法を解説します。日頃、麻酔科医が行っている気道確保方法を知ることで、麻酔科医の処置介助や急変時の対応など、いざというときに役立ててもらえたら幸いです。麻酔器を使用するには、麻酔器の基本構造を知っていること、麻酔器の始業点検が済んでいることが前
【オンライン】周麻酔期看護師なんでも相談会 開催決定!
周麻酔期看護師は、大学院の周麻酔期看護学の修士課程において養成され、麻酔科に専従勤務する看護師です。今回の「周麻酔期看護師なんでも相談会」では、どうやったらなれるのか、どんな仕事をしているのか、どうして目指そうと思ったのかなど、周麻酔期看護師にかかわる疑問について周麻酔期看護
麻酔器の始業点検|手順とポイントを解説
はじめに 麻酔を行う前には、必ず麻酔器の始業点検が行われます。毎朝たんたんと行われているように見えますが、麻酔器は単に麻酔薬を投与するだけでなく有事の際は患者さんの蘇生にも使われる医療機器だということを忘れないでおきましょう。全身麻酔を行う予定がなくても常に使用する可能性
麻酔器の構造を知ろう|看護師が知っておきたい麻酔器の仕組みと扱い方
はじめに 普段から手術室で見ている麻酔器ですが、その構造は知っていますか? 手術室の看護師も、時には麻酔器の立ち上げ、呼吸回路の組み立てやリークチェックなどを行う機会はあるかもしれません。麻酔器の構造って、何だか難しそうと感じるかもしれませんが、基本をおさえればより身近な
第3回日本周麻酔期看護医学会学術集会開催のお知らせ
周術期、麻酔領域の医療に興味のある方どなたでもご参加できるオープンな学会です。 一般演題募集中。周術期に関わるすべての医療関係者のご参加を歓迎いたします。 テーマ 今こそ、日本の麻酔看護を考える 場所 WEB開催(オンデマンド配信) 会期 2022年