スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:150
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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多汗症疾患重症度評価度は何を判断するもの? 多汗症疾患重症度評価度(hyperhidrosis disease severity scale:HDSS)とは、原発性局所多汗症の重症度を評価するためのスケールです。HDSS以外にも、重症度を評価するスケールとしては発汗量測
Bishopスコアは何を判断するもの? Bishopスコアとは、子宮頸管の熟化を評価するためのスケールです。 子宮頸管は子宮の下部に存在する、子宮腔と膣をつなぐ管状の器官です。妊娠中は、胎児を子宮腔内に保持するために子宮頸管は固く閉じられていますが、出産が近づくと、胎
Lekholm&Zarbの骨質分類は何を判断するもの? Lekholm&Zarbの骨質分類とは、骨質を評価するためのスケールです。インプラント治療計画の指標として1985年に提唱されました1)。 インプラント治療では、専用のドリルで顎骨に穴を開けるドリリングを行い、イ
メニエール病重症度分類・メニエール病総合的重症度は何を判断するもの? メニエール病重症度分類・メニエール病総合的重症度とは、検査結果や自覚症状の程度などをスコア化し、メニエール病の重症度を評価するためのスケールです。1999年に厚生労働省特定疾患前庭機能異常調査研究分科会によ
Shaffer分類は何を判断するもの? Shaffer分類とは、緑内障などの診断の際に行われる隅角検査において、隅角(虹彩と角膜が接する部位)の開大度を評価するためのスケールです。 緑内障は、眼圧が上昇することで視神経が圧迫・障害され、視野障害が起こる疾患です。その原
PDAIは何を判断するもの? 国際的天疱瘡重症度基準(Pemphigus Disease Area Index:PDAI)とは、天疱瘡の重症度を評価するためのスケールです。 天疱瘡は、表皮細胞同士の接着を助けるデスモグレインと呼ばれるタンパク質に対する自己抗体が形成さ
TDSは何を判断するもの? ニコチン依存度のスクリーニングテスト(Tobacco Dependence Screener:TDS)とは、ニコチン依存症か否かを評価するためのスケールです。WHOの「国際疾病分類第10版」(ICD-10)やアメリカ精神医学会の「精神疾患の分類と診
Mayoスコアは何を判断するもの? Mayoスコアとは、潰瘍性大腸炎の治療薬で、大腸の炎症を抑える働きをもつメサラジン経口剤の有効性と安全性を評価するために開発された指標です1)。治療効果の判定に加え、大腸の炎症の程度も評価できるため、潰瘍性大腸炎の活動性を示すスケールとして
出雲スケールは何を判断するもの? 出雲スケールとは、機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders:FGIDs)の患者さんが訴える消化器症状を総括的に評価し、症状によって引き起こされるQOLの低下の程度を判断するためのスケールです
House-Brackmann法は何を判断するもの? House-Brackmann法とは、顔面神経麻痺の重症度を評価するためのスケールです。顔面神経麻痺の重症度を評価するスケールは多くありますが、肉眼的評価を行う場合、日本ではHouse-Brackmann法と40点法(柳原
改訂Raiの病期分類は何を判断するもの? 改訂Raiの病期分類とは、慢性リンパ性白血病の病期を分類するためのスケールです。慢性リンパ性白血病の病期分類は、改訂Raiの病期分類のほかにBinetの病期分類があり、主にアメリカでは改訂Raiの病期分類、ヨーロッパではBinetの病
山田分類は何を判断するもの? 山田分類とは、胃内腔に発生した隆起性病変の形態を分類するために用いられるスケールです。1965年に提唱された歴史があるスケールですが1)、胃内腔の隆起性病変の形態を表す指標として現在でも広く活用されています。 胃内腔にできる隆起性病変の多
Kellgren-Lawrence分類は何を判断するもの? Kellgren-Lawrence分類とは、変形性膝関節症の重症度を評価するためのスケールです。Kellgren-Lawrence分類は1957年に提唱された歴史が古いスケールですが、現在でも広く用いられています1)
アジソン病の重症度分類は何を判断するもの? アジソン病の重症度分類とは、血液検査結果や臨床症状などから、アジソン病の重症度を評価するために用いられるスケールです。 副腎皮質から分泌されるホルモン(コルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲン)が欠乏した状態を副腎皮質
Fisher分類は何を判断するもの? Fisher分類とは、くも膜下出血の程度から、脳血管攣縮の発生リスクを予測するためのスケールです。 脳は、頭蓋骨や髄膜(硬膜・くも膜・軟膜)で覆われ、厳重に保護されています。髄膜のうち、くも膜と軟膜の間のスペースをくも膜下腔といい