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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

心筋梗塞で入院してきた患者さんへの看護計画|心臓カテーテル治療(PCI)を受けた患者さん

  • 公開日: 2023/3/29

心筋梗塞で心臓カテーテルを受けた患者さんに対する看護計画

 心筋梗塞は冠動脈の粥状硬化などによって冠動脈の血流が途絶し、それより先にある心筋細胞が壊死に陥った病態のことです。今回は急性期の治療法として心臓カテーテル治療を受けた患者さんの看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 心筋梗塞の症状の有無や程度、検査データ、治療の内容について把握しておく。その他、術後の患者さんの状態をしっかりと観察する。心臓リハビリテーションの進捗は、提供するケアにもかかわってくるため、確認しておく。

援助計画 T-P 疼痛を訴えている場合は、緩和できるようなかかわりを行う。心臓リハビリテーションの進捗に合わせて、活動量を抑える。また、治療後でも薬剤を服用する必要があるため、服薬指導も行う必要がある。

教育計画 E-P 疼痛についてなど、疾患の知識をもってもらえるよう働きかける。不安なことがあれば、いつでも話してもらえるような雰囲気作りを行う。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

心筋梗塞で疼痛がある

看護目標

冠動脈の血行再建が行われ疼痛が緩和される

観察計画 O-P

疼痛の部位、程度
放散痛の有無、部位
心拍出量低下に伴う症状の有無、程度
日中の活動状況
睡眠状況
原疾患の治療状況
In-Outバランス
リハビリの進捗状況
検査データ(CK、CK-MB、トロポニンなど)
画像データ(心エコー、胸部レントゲンなど)

援助計画 T-P

心筋酸素需要を抑えたかかわりを行う
モニター心電図の波形を継時的に確認する
疼痛やADLに応じた療養環境を整える
医師の指示に基づく薬剤投与、酸素投与を行う

教育計画 E-P

疼痛の要因を説明する
心臓カテーテル治療の必要性を説明する
リハビリの必要性を説明する
疑問や不安があればスタッフに伝えてもらうように説明する

看護計画を書くときに参考にしたい記事

心筋梗塞の看護ケアのポイント
心筋梗塞の血液検査|鑑別に用いる4つの心筋マーカー(CKなど)
虚血性心疾患(心筋梗塞と狭心症)を判断するための検査データは?
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