記事一覧
15件/3945件

ガーゼ・器械カウントの重要性ー手術室看護師だけでなく、病棟勤務の看護師も知っておこうー
みなさんは「医療安全元年」をご存知でしょうか? 医療安全元年とは、現在当たり前のように行われている医療安全対策に日本中が大きな関心を持つきっかけとなる医療事故が起きた1999年を指します。この1999年に「患者取り違え」「消毒薬の誤投与」など世間の注目を浴びる大きな医療

術後創傷に対する創傷処置|目的・手順・観察項目
術後創傷に対する創傷処置の目的 創傷は、治癒に要する期間によって、急性創傷と慢性創傷に分類されます。1960年代頃から、手術創などの急性創傷では、創傷部位からの滲出液を創部に留める湿潤環境が治癒促進に有効であることが明らかになり、現在では湿潤環境下療法(moist w

第6回 末梢神経ブロック(伝達麻酔)|適応、方法、合併症・副作用
末梢神経ブロック(伝達麻酔)とは 末梢神経周囲に局所麻酔薬を投与する麻酔法で、伝達麻酔とも呼ばれます。脊柱管内の脊髄から出た脊髄神経(末梢神経)は四肢や体幹に枝分かれしていきます。手術部位に合わせた神経支配を考慮し、目的とする末梢神経本幹や神経叢(解剖学的に名前の付いた太

Hunt and Hess分類
Hunt and Hess分類は何を判断するもの? Hunt and Hess分類は、くも膜下出血の重症度を判定するために用いられるスケールです。 現在、国際的に用いられる主なくも膜下出血のスケールは、Hunt and Hess分類、Hunt and Kosnik分類

頻脈を認める患者さんのアセスメントと対応
事例紹介 患者背景 Kさん、70歳代、女性 ・既往歴:なし ・内服歴:なし 現病歴 主訴は動悸。来院の3時間前に自宅で突然の動悸を自覚した。2時間ほど様子を見ていたが、改善しなかったため独歩で病院を受診した。以前にも動悸を自覚することはあったが、自然におさまっ

看護教育研究学会 第15回看護教育研究学会学術集会 開催のお知らせ
看護教育研究学会 第15回看護教育研究学会学術集会の開催についてお知らせします。 会期 10月16日(土) 9時30分~17時予定 学術集会長 松本 賢哉(京都橘大学看護学部看護学科教授) テーマ 変革の時代における看護教育-これまでの知見を超えて

アトピー性皮膚炎の現状と治療
アッヴィ合同会社は、2021年4月16日にコンファレンスM+とオンラインにてアトピー性皮膚炎に関するプレスセミナーを開催しました。「アトピー性皮膚炎による患者さんの生活や対人関係への影響〜患者さん1,000人を対象にした疾病負荷調査結果を発表〜」と題し、アトピー性皮膚炎とはど

看護教育研究学会 令和3年度研修会 開催のお知らせ
看護教育研究学会は、看護および看護教育に関する研究を発信し、看護学の発展に寄与するとともに、看護職者の資質の向上を図ることを目指して2006年に設立されました。この看護教育研究学会が2011年から年1回実施している看護職者の研究力や教育力の向上を目指した研修会のお知らせです。

ムコ多糖症の新しい治療法
2021年4月13日、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターとオンラインにて、脳室内投与用ムコ多糖症II型(ハンター症候群)酵素補充療法製剤「ヒュンタラーゼ脳室内注射液15mg」製造販売承認取得についてのプレスカンファレンスが行われました。ヒュンタラーゼの脳室内投与に対する

⑦EQチェック④ 「自己表現力~あなたの感情表現とスキルの現状は?」
感情を表に出すことで、ストレスが軽減し、幸福になれる!? 「エモーショナル・ディスクロージャー」という概念をご存じでしょうか? 感情を表出すること、つまり、自分の中に湧き上がる不満やストレスなどネガティブな感情を吐き出すことでモヤモヤが解消する、という考え方、手法

Hunt and Kosnik分類
Hunt and Kosnik分類は何を判断するもの? Hunt and Kosnik分類は、くも膜下出血の重症度を判定するために用いられるスケールです。1974年に考案され1)、頭痛などの自覚症状、項部硬直や神経的失調の有無、意識状態などの項目から重症度を7つの段階に分類し

血圧の異常がみられる患者さんのアセスメントと対応
事例紹介 患者背景 Jさん、70歳代、女性 ・既往歴:高血圧(普段の血圧は140/85mmHg程度)、糖尿病 ・内服歴:アムロジン(降圧薬)、メトグルコ(血糖降下薬) ・入院前のADL:自立 現病歴 数日前から発熱を認め、本日から体動困難となり病院を受診。腎

第4回 鼻腔吸引の手順を確認しよう!
今回は困難ケースの解説をお休みして、ここで経鼻吸引の手順について解説します。 感染対策に十分注意しながら、患者さんの苦痛に配慮して手早く行いましょう。 鼻腔吸引の準備 (1)吸引の必要性をアセスメント バイタルサインや呼吸状態、呼吸音、SpO2、咳嗽の有無、咳嗽

PCRでわかることって?
PCRってどんな技術? 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、PCRもよく聞くようになりました。PCRとは、極微量な検体に含まれるDNA(またはRNA)から特定の配列だけを短時間に増やす技術です。これにより、目的の微生物や遺伝子配列があるかどうかを知ることができます。

筋肉注射の方法・知識(注射部位や手順・コツ)を復習しよう!
静脈注射に比べて、筋肉注射をする機会は少ないですが、突然の指示にしっかり対応できるよう知識・手順・コツを復習しておきましょう。 2014年4月1日に作成した記事です。現在の手順とは違っているところがあります。 内容は今後、変更予定です。 現在の手順についてはこち