1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. 循環器科
  5. 心疾患
  6. 心筋梗塞
  7. Killip(キリップ)分類とは?

【連載】心不全と呼吸不全のアセスメント

Killip(キリップ)分類とは?

  • 公開日: 2014/10/28

Killip(キリップ)分類について解説します。


▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ
心不全の看護|原因、種類、診断、治療


Killip(キリップ)分類とは

 急性心筋梗塞における心機能障害の重症度分類をKillip(キリップ)分類といいます。クラスⅠ~Ⅳに分類されます。(図)

killip(キリップ)分類表

クラスⅠ

心不全の徴候なし

クラスⅡ

軽度~中等度心不全、ラ音聴取領域が全肺野の50%未満

クラスⅢ

重症心不全、肺水腫、ラ音聴取領域が全肺野の50%以上

クラスⅣ

心原性ショック、血圧90mmHg未満、尿量減少、チアノーゼ、冷たく湿った皮膚、意識障害を伴う

(『ナース専科マガジン』2014年11月号から改変利用)

関連記事
心筋梗塞の心電図|4段階の波形の変化とは?
心不全の病態生理|急性・慢性心不全の病態を理解しよう!
心臓の代償機転って何?

この記事を読んでいる人におすすめ

心不全の看護|原因、種類、診断、治療

*2020年4月30日改訂 心不全とは  生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢などが原因となり、心機能、特に多いのは左心室のポンプ機能が低下することで起こります。心臓のポンプ機能の代償機転が破綻し、心拍出量低下、末梢循環不全、肺・体静脈系のうっ血をきたし、体内の血

2017/7/25

【心不全】メカニズムと検査値編

臨床の現場で検査値を活用していくためには、疾患のメカニズムとのかかわりを念頭に置きながら読み取っていくことが大切です。臓器の働きや疾患がどのようにして起こるかを確認し、検査値の動きと読み取るためのポイントを解説します。 ▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ

2014/3/15

心原性ショックとは?症状・看護のポイント

▼急変対応について、まとめて読むならコチラ 急変時の対応 急変症状の中でも「ショック」にはさまざまな原因があり、その見極めを覚えておくことは重要です。ここでは見極めのポイントとそのとき看護師は何をすべきかを解説します。 心原性ショックとは?  心臓が障害さ

2013/12/25

【呼吸困難の看護】心不全か呼吸不全なのか見極めるための6ステップ!

心不全でも呼吸不全でも現れる「息苦しい(=呼吸困難感)」という訴え。心不全か呼吸不全なのか見極めるための4ステップを紹介します。 *2017年2月16日 改訂 関連記事 ■【急変対応】第21回 CT造影検査をしたら呼吸困難感を訴えた ■酸素療法のキホン

2015/2/9

【心不全】低下したのは拡張機能?収縮機能?

心不全の原因となる心機能の低下には、拡張機能不全と収縮機能不全があります。 それぞれについてカンタンに解説します。 ▼心不全の看護について、まとめて読むならコチラ 心不全の看護|原因、種類、診断、治療 拡張機能不全とは  拡張機能不全は

2014/10/19

カテゴリの新着記事

Mallampati分類(マランパチ分類)

Mallampati分類は何を判断するもの?  Mallampati分類は、気管挿管の難しさ(挿管困難)を予測するために用いられるスケールです。1980年代に、麻酔科医のMallampatiによって作られました1)。  気管挿管は、気管内にチューブを挿入・留置し、気道を確

2024/11/18