スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:150
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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トリアージとは トリアージとは、フランス語のtrierが由来とされ、「選別する」という意味をもちます。災害医療の最大の目標は、Preventable death(防ぎえた死)を低減させることです。多数の傷病者が発生し、医療の需要と供給のバランスが大きく崩れた状況では、傷病者の
JTASは何を判断するもの? 緊急度判定支援システム(Japan Triage and Acuity Scale:JTAS)は、カナダで使用されているCTAS(Canadian Triage and Acuity Scale)をベースに開発されたもので、救急外来や夜間外来など
Emery-Little分類は何を判断するもの? Emery-Little分類とは、白内障における水晶体の核硬度を分類するためのスケールです。 一般に、白内障は50歳代から発症頻度が増加し、年齢を重ねるごとにリスクも高まる傾向にあります。水晶体を構成するタンパク質が加
CARGスコアは何を判断するもの? CARGスコア(抗がん剤の有害事象予測ツール)とは、高齢者に抗がん剤を投与するにあたって、有害事象の発生リスクを予測するためのスケールです。 一般に高齢者は、身体機能や臓器機能の低下、多剤併用による服薬量の増加などにより、抗がん剤に
Binetの病期分類は何を判断するもの? Binetの病期分類とは、慢性リンパ性白血病の病期を評価するためのスケールです。慢性リンパ性白血病の病期分類のスケールは、Binetの病期分類のほかにRaiの病期分類があり、一般的にアメリカではRaiの病期分類が使用され、Binetの
Crowe分類は何を判断するもの? Crowe分類とは、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)による股関節脱臼の程度を評価するためのスケールです。 股関節は、腸骨・坐骨・恥骨が癒合してできた寛骨臼に、先端がボール状に丸くなった大腿骨頭(骨頭)がはまり込むような形で構
修正アシュワーススケールは何を判断するもの? 修正アシュワーススケール(modified Ashworth scale:MAS)とは、脳血管障害などの疾患による痙縮の程度を評価するためのスケールです。特別な道具や検査を必要とせず、評価者による診察で簡易的にスケーリングできるた
発作性夜間ヘモグロビン尿症の重症度分類は何を判断するもの? 発作性夜間ヘモグロビン尿症の重症度分類 (溶血所見に基づいた重症度分類)は、発作性夜間ヘモグロビン尿症の重症度を評価するためのスケールです。 発作性夜間ヘモグロビン尿症は、遺伝子の後天的な変異によって造血幹細
LRINECスコアは何を判断するもの? LRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)スコアは、壊死性筋膜炎が疑われる場合に発症の可能性を評価し、早期診断につなげるために用いられるスケールです。
Miller&Jones分類は何を判断するもの? Miller&Jones分類とは、膿性痰と唾液混入の度合いを肉眼的に観察し、患者さんから採取した喀痰が検査に適しているか評価するためのスケールです。 喀痰検査には、細菌検査と細胞診検査の2つの種類があり、細菌検査は喀痰
全身性アミロイドーシスの重症度分類は何を判断するもの? 全身性アミロイドーシスの重症度分類は、全身性アミロイドーシスの重症度を評価するためのスケールです。 アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ばれるタンパク質が全身の臓器に沈着することでさまざまな機能障害を引き起こす疾
自己免疫性溶血性貧血の重症度分類は何を判断するもの? 自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia:AIHA)の重症度分類は、AIHAの重症度を評価するためのスケールです。 AIHAは、何らかの原因で赤血球膜上の抗原に対する自己抗体が産
サルコイドーシスの重症度分類は何を判断するもの? サルコイドーシス重症度分類は、サルコイドーシスの重症度を評価するためのスケールです。 サルコイドーシスは、全身のあらゆる臓器に乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が生じる疾患で、発症メカニズムが解明されておらず、日本では
特発性間質性肺炎の重症度分類は何を判断するもの? 特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias:IIPs)の重症度分類は、IIPsの重症度を評価するためのスケールです。 間質性肺炎は、胸部の画像検査で両側びまん性陰影を認め、間
Lightの基準は何を判断するもの? Lightの基準は、胸水が滲出性か漏出性かを判断するために用いられるスケールです。 滲出性胸水は血管透過性が亢進した場合に生じるもので、肺炎、肺がん、胸膜炎などによって引き起こされます。一方、漏出性胸水は静脈圧の上昇と浸透圧の低下