脳梗塞の再発予防に対する看護計画
- 公開日: 2023/1/30
脳梗塞の再発予防に対する看護計画
脳梗塞は何らかの原因で脳の血管が狭窄・閉塞が起こり、それ以降で虚血が生じてその血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態です。危険因子には高血圧、高脂血症、糖尿病などさまざまなものが挙げられ、再発が起こりやすいと言われています。再発を予防するためには、生活習慣の改善などが必要となるため看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 再発予防のためには、再発のリスクを理解し、生活習慣の改善を患者さん自ら行うことが必要となる。患者さんの脳梗塞再発予防についての知識を確認し、生活習慣について確認し、どのような指導が必要かを把握する。リハビリの状況やADLを確認し、本人ができること、できないことを確認しておく。
援助計画 T-P ADLに合わせて環境を整える。本人の状況に合わせて生活習慣が改善できるよう指導する。
教育計画 E-P 再発のリスクや生活習慣改善の必要性を理解してもらう。つらいことなどがあれば、話してもらうよう伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
脳梗塞のリスク因子がある
看護目標
脳梗塞を再度発症することなく過ごすことができる
観察計画 O-P
疾患に対する認識、理解
リスク因子に対する認識、理解
身体の変化に対する認識、理解
今までの日常生活の状況
現在のADL
薬の管理状況(患者自身あるいは家族)
家族の疾患に対する認識、理解
家族の協力状況
食事摂取状況
排泄状況
睡眠状況
検査データ(Alb、TP、血小板、凝固能など)
画像データ(頭部MRI、CTなど)
援助計画 T-P
必要な治療に対して理解を促す
ADLやセルフケア能力に応じて療養環境を整える
ADLやセルフケア能力を踏まえて今後の生活習慣の改善を促す
他職種と連携して看護師が実施できるリハビリを行う
日常生活の中で可能な範囲でリハビリをしてもらうように促す
必要に応じて医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
脳梗塞と生活習慣の関連について説明する
脳梗塞の再発リスクについて説明する
つらい気持ちは我慢せず伝えてもらうように説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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