回復意欲が低下している患者さんへの看護計画|ボディイメージの変容
- 公開日: 2024/9/21
ストーマとは、人工肛門や人工膀胱の総称です。ストーマ造設によって排泄経路が変更となるだけでなく、便意や尿意の消失やストーマ装具や便や尿の管理方法を新たに習得する必要があります。また、ボディイメージの変容に対する看護が必要になると考えられます。そのため、今回はストーマ造設後にボディイメージの変容から回復意欲が低下している患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P ストーマを造設したことを患者さんがどう受け止めているのかを確認する。ストーマの状態を把握する。腹部の状態や排泄状況を確認する。
援助計画 T-P ストーマ自体や現在のボディイメージについてどう思っているのかを表出してもらえるよう環境を整える。ストーマがあっても日常生活が送れるよう援助、指導を行う。
教育計画 E-P ストーマについての知識を伝え理解を促し、不安なことや質問があれば、いつでも話してもらえるに話す。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
ボディイメージの変容で回復意欲が低下している
看護目標
現在のボディイメージの受容して回復行動を起こすことができる
観察計画 O-P
ボディイメージの変容に関する認識、理解
ストーマに関する認識、理解
ストーマの排泄量、性状、色調
ストーマ周囲の皮膚の清潔に関する認識、理解
ストーマ装具に関する認識、理解
食事や水分の摂取状況
日中の活動状況
体重の推移
検査データ(TP、Alb、CRP、WBC、電解質など)
画像データ(腹部X線、腹部CTなど)
援助計画 T-P
適宜、患者の思いが表出できるように環境を整える
ストーマの管理に関して助言、指導を行う
ストーマ周囲の皮膚の清潔保持に関して助言、指導を行う
ストーマに合わせた衣服の選択ができるように援助する
患者自身で食事が調節できるように支援する
教育計画 E-P
何かわからないことがあればいつでも医療者に伝えてもらうように説明する
必要に応じてストーマに関する知識を説明する
看護計画を書くときに参考にしたい記事
ストーマについて知っておこう!
消化器ストーマ(コロストミー・イレオストミー)の基本知識|種類と造設を行う疾患
ウロストミー(尿路ストーマ)の基本知識|種類と主な造設例
【ストーマケア】どう指導する? 高齢患者さんのセルフケア
ストーマとは? ストーマケアについて
ストーマ(コロストミー・イレオストミー・ウロストミー)の術前ケア
ストーマに関連した看護計画
ストーマを造設する患者さんへの看護計画
直腸がんによるストーマ造設を行った患者さん|早期合併症の予防
術後の看護に関する看護計画|ストーマを造設した患者さん
ストーマ管理指導が必要な患者さんに関する看護計画