消化器科
消化器科関連の記事の一覧です。
消化器科は、胃、肝臓、膵臓、大腸、小腸、食道、直腸など、消化作用に関連する臓器の疾患の診断、治療、管理に特化した診療科です。
自覚症状としては、胃部不快感や排便異常、腹部痛、黄疸、体重減少などが続くことで発覚することが多く、血液検査では、肝機能、アミラーゼ、炎症反応、貧血、腫瘍マーカー、ヘリコバクター・ピロリ抗体などの値に影響します。消化器疾患の診断には、便潜血検査、X線検査、エコー、CT、MRCP、内視鏡などが用いられます。主な疾患は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胃がん、大腸がん、胆石症、膵炎、肝硬変、肝炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などです。
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「消化器科」の記事一覧
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SB ドレーン(バック)の挿入と管理
【関連記事】 ● 腹腔ドレーンの目的、種類、挿入部位● 腹腔ドレーンのアセスメントのポイント【排液の量・色・合併症/刺入部】 SBドレーン(バック)とは SBバックとは体内に留置したドレナージチューブを介し、創部からの出血、滲出液、空気などの排除や減圧を行
2021/5/23

腹部のアセスメント~打診・触診・聴診・視診のポイント
腹部のアセスメントとは 腹部のアセスメントは、その部位に何の臓器があるかを考えながら行いましょう。また、1つのことで判断するのではなく、総合的に結果をみて判断します。 訪室した際に患者さんに困っていることはないかを聞き、何らかの訴えがあった場合は、その症状に沿った
2021/5/14

SB チューブ(胃食道バルーンタンポナーデ)挿入と管理|看護のポイント
SBチューブ(胃食道バルーンタンポナーデ)とは(目的) 食道および胃静脈瘤破裂に伴う出血に対し、緊急圧迫止血するための医療機器です。バルーン付きのチューブで、このバルーンを膨らませることで出血部位を圧迫し止血を図ります。この治療法を「バルーンタンポナーデ法」といいます。
2021/4/3

内視鏡検査の看護|上部内視鏡と下部内視鏡の実施前・実施中・実施後の注意点
今回は代表的な内視鏡検査について解説します。 【関連記事】 ● 腸蠕動音の4つの分類と聴診のコツ● 皮膚状態・腹部の観察、腹部の聴診法 内視鏡の介助 1)対象疾患 内視鏡検査とは:先端に小型カメラ 又はレンズを内蔵した太さ1cm程の細長い管を口あるいは肛門
2021/1/25

治療方法(薬物療法・イレウス管の挿入・手術療法)、症状、アセスメントと看護のポイント|腸閉塞とイレウス
【関連記事】 ● イレウス(腸閉塞)とは?症状・原因・治療法や看護のポイント 1)腸閉塞とイレウスの区別 腸閉塞とは:腸管が機械的及び物理的に閉塞した状態です。例えば、異物や炎症、腫瘍などにより腸管が塞がれた状態です。 イレウスとは:腸管内腔の閉塞や腸
2020/6/8

ウロストミー(尿路ストーマ)の基本知識|種類と主な造設例
ここでは、ストーマケアを行うにあたり、まずは知っておきたいウロストミーの基本知識を解説します。 【関連記事】 ● ストーマの種類―造設部位別ストーマ● ストーマ装具交換の手順 ウロストミーとは ウロストミー(尿路ストーマ、人工膀胱)は、正常な尿路(膀
2020/5/11

ストーマ(コロストミー・イレオストミー・ウロストミー)の術前ケア
ここでは、ストーマ造設前のケアについて解説します。 術前の説明 在院日数が短縮している現在、術前に患者さんがストーマについて十分に理解する機会を設けることは、なかなか難しいかもしれません。施設によっては、皮膚・排泄ケア認定看護師など専門知識のある看護師が、外
2020/3/3

膵臓がん患者さんのケア|外科的治療と化学療法のケアと注意点
膵臓がんの外科的治療とケアの注意点 術前のケア 膵臓がんは、一般的に早期発見が極めて困難で、予後も不良であるといわれています。症状(全身倦怠感、食欲不振、腹痛、背部痛、体重減少、貧血、黄疸など)が出現している場合には病期が進行していることもあり、手術
2019/11/19

【術前・術後ケア】重症度が高い病態の患者を受け持った場面 ~大腸穿孔患者への術前・術後ケアより~
私の看護のエッセンス ●患者の「今」に捉われず、患者を点ではなく線として看ることが重要です。 ●業務優先の看護になってしまうことはありますが、そのことに気づき、気づいた時点で修正を行うことが大切です。 ●中堅看護師としての気づきをきっかけに、チーム
2019/11/17

消化器ストーマ(コロストミー・イレオストミー)の基本知識|種類と造設を行う疾患
ここでは、ストーマケアを行うにあたり、まずは知っておきたい基本知識を解説します。 【関連記事】 ● ストーマの排泄管理方法―便破棄・尿破棄の手順● 【ストーマケア】どう選ぶ? 患者さんに合ったストーマ装具 ストーマとは ストーマ(stoma)とは、手
2019/11/11

【術前・術後ケア】患者が周術期に抱く不安に対応する場面 ~直腸がん患者への術前・術後ケアより~
私の看護のエッセンス ●患者が自分らしく過ごせるように支えます。 ●患者の不安は何なのか、漠然とした言葉にならないものなのか、具体的なものなのかを明らかにします。 ●チームで患者を看ます。 ●確実なケアは信頼につながります。 事例紹介 Bさ
2019/11/10

肝硬変の分類・診断と看護ケアのポイント
【関連記事】 ● 【肝硬変】症状と4つの観察ポイント、輸液ケアの見極めポイント● 肝硬変の進行度・重症度はどの数値でわかる? 肝硬変とは 肝障害により肝細胞の破壊と再生が繰り返されると、徐々に線維化が起こり、肝臓本来の構造が破壊されます。その結果、肝臓
2019/10/15

膵炎の分類・診断と看護ケアのポイント
膵炎とは 膵臓は、胃の背側に後腹膜臓器として存在しています。その働きは大きく2つです。1つは、内分泌臓器として血糖を下げるインスリンなどのホルモンを血中に分泌すること。もう1つは、外分泌臓器として、膵管を経由し十二指腸に炭水化物を消化するアミラーゼや、脂肪
2019/10/1

胆嚢炎の分類・診断と看護ケアのポイント
胆嚢炎とは 胆嚢は肝臓の右下面にあるナス形の袋状の臓器で、肝臓が分泌した胆汁を一時的に貯蔵し濃縮します(図)。 胆汁は肝細胞で生成される黄褐色でアルカリ性の液体で、1日に約500mL分泌されます。食事をすると胆嚢が収縮し、貯蔵されていた胆汁が肝外胆管に送り込まれ、
2019/9/24

肝臓がん患者さんのケア|外科的治療と内科的治療のケアの注意点
肝臓がん患者さんの術前のケア 多職種できめ細やかなサポートを実施 手術を受ける患者さんは手術や手術後の経過、退院後の生活などさまざまな不安を抱えていると考えられます。患者さんが安心、納得して手術に臨め、術後の回復を促すためにも手術前から十分な説明やケアが必要です。
2019/9/17