消化器科
消化器科関連の記事の一覧です。
消化器科は、胃、肝臓、膵臓、大腸、小腸、食道、直腸など、消化作用に関連する臓器の疾患の診断、治療、管理に特化した診療科です。
自覚症状としては、胃部不快感や排便異常、腹部痛、黄疸、体重減少などが続くことで発覚することが多く、血液検査では、肝機能、アミラーゼ、炎症反応、貧血、腫瘍マーカー、ヘリコバクター・ピロリ抗体などの値に影響します。消化器疾患の診断には、便潜血検査、X線検査、エコー、CT、MRCP、内視鏡などが用いられます。主な疾患は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胃がん、大腸がん、胆石症、膵炎、肝硬変、肝炎、クローン病、潰瘍性大腸炎などです。
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「消化器科」の記事一覧
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ストーマ(コロストミー・イレオストミー・ウロストミー)の合併症|ストーマ造設術後のトラブルとケア
ここでは、術後や入院中に注意が必要なストーマ合併症(早期合併症)やストーマ周囲皮膚障害などのストーマのトラブルについて解説します。 ストーマ合併症 早期合併症と晩期合併症 ストーマ合併症には、早期合併症と晩期合併症があります(表1)。早期合併症は、術後早期に発
2023/2/3

なぜ消化器がんは予後が悪いのか?―肝がん編―
2022年11月16日、「なぜ消化器がんは予後が悪いのか?~予後の悪い三大消化器がん:胆道がん・肝がん・膵がんの現状と課題~」をテーマにしたアストラゼネカ主催のメディア勉強会が開催されました。ここでは、東京大学医学部附属病院 消化器内科 肝癌治療チーム 講師 建石良介先生による講
2023/1/31

Borrmann分類(ボールマン分類)
Borrmann分類は何を判断するもの? Borrmann分類とは、進行胃がん病変の肉眼的な所見を分類するために用いられるスケールです。具体的には、固有筋層に達した胃がんの肉眼的な所見を1~4型の4タイプに分類していますが、あくまで手術によって得られる切除標本の肉眼的な分類で
2023/1/27

なぜ消化器がんは予後が悪いのか?―胆道がん編―
2022年11月10日、「なぜ消化器がんは予後が悪いのか?~予後の悪い三大消化器がん:胆道がん・肝がん・膵がんの現状と課題~」をテーマにしたアストラゼネカ主催のメディア勉強会が開催されました。ここでは、胆道がんについて解説された、横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学講座主任教授
2023/1/19

肝硬変の患者さんへの看護計画
肝硬変の患者さんへの看護計画 肝細胞は障害と再生を繰り返す過程で徐々に肝細胞の線維化が進行します。そして、肝臓の本来の構造が破壊され肝細胞の減少や血流障害などが生じてさまざまな症状を引き起こす肝疾患の終末像が肝硬変と呼ばれています。主な原因として慢性ウイルス性肝炎、慢性ア
2022/12/27

ストーマ装具の装着・交換|ストーマ(コロストミー・イレオストミー・ウロストミー)の術後のケア
ここでは、ストーマ装具の装着・交換の基本知識について解説します。 ストーマ装具の装着・交換のケアの前に 術後数日は、看護師がストーマ装具の装着、交換を行います。ストーマ装具の交換時には、ストーマや周囲の皮膚の状態をよく観察し、洗浄、保護などのスキンケアを行い、合併症
2022/10/15

RomeⅣ診断基準
RomeⅣ診断基準は何を判断するもの? RomeⅣ診断基準は、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)の国際的な診断基準です。 RomeⅣ診断基準は2016年に発表されましたが、それ以前に用いられていたRomeⅢ診断基準と異なる点とし
2022/10/13

ストーマを造設する患者さんへの看護計画
ストーマを造設する患者さんへの看護計画 ストーマには、人工肛門(コロストミー・イレオストミー)と人工膀胱(ウロストミー)があります。造設後はストーマケアを新たに習得しなければならないため、ケアを習得するために必要なことを確認する必要があります。また、ストーマの造設によ
2022/9/27

Goligher分類(ゴリガー分類)|内痔核の分類
Goligher分類は何を判断するもの? Goligher分類は、内痔核の臨床病期を評価するためのスケールです。 痔核はいわゆる「いぼ痔」と呼ばれる疾患です。支持組織の減弱や内肛門括約筋の過緊張などが原因で生じると考えられており1)、解剖学的に歯状線*より直腸側に形成
2022/9/18

イレウス管挿入中の患者さんの看護計画
イレウス管挿入中の看護計画 イレウス管は胃管同様に経鼻的に挿入し、その先端はトライツ靱帯を越えて空腸以降に留置するチューブであり、チューブ先端に蒸留水で膨らませられるバルーンが付いています。イレウスや腸閉塞には保存的治療と手術療法があり、イレウス管は保存的治療で用いられま
2022/7/19

ストーマ装具の基本知識|面板・パウチの種類と特徴
ここでは、ストーマ装具の基本知識について解説します。 ストーマ装具の基本 現在、販売されているストーマ装具は多種多様で、メーカーごとに工夫された製品が揃っています。しかし病院では、物品管理上品数を制限しているので、使用するストーマ装具はあらかじめ指定されている施
2022/2/23

チームで実践! 抗EGFR抗体薬使用時の皮疹マネジメントの高効率化を考える 〜多職種連携による定型化のTips〜
インタビュー日:2021年 7月 8日(木) サマリー ●大腸がん薬物療法において抗EGFR抗体薬は重要な薬剤の一つである。この薬剤を治療に用いる際には、皮膚症状を含む副作用をマネジメントすることが重要かつ患者さんのベネフィットにつながる。 ●兵庫医科大学病
2021/11/1

CART(腹水濾過濃縮再静注法)の看護|目的、適応・禁忌、手順
CARTとは 腹腔内に針を刺して腹水を抜き、細菌、がん細胞や血球成分を取り除いてアルブミンなどの有効成分を濃縮した腹水を静脈から戻す方法です。 当院では、実施する前日に入院し、翌日に還元して3日目に退院という流れで行っています。CART実施後に腹水除去のために再入
2021/10/7

腹水穿刺(腹腔穿刺)とは|適応と禁忌、手順、注意点
腹水穿刺とは 腹腔内に針を刺し、腹水を抜くことをいいます。原因が特定できない腹水の診断や抗がん剤などの注入、腹水貯留による苦痛緩和を目的として行いますが、安易な腹水除去は逆に腹水貯留を加速させる可能性があります。 腹水穿刺の適応と禁忌 腹水穿刺の適応は、難治性腹
2021/8/19

消化器ドレーンのミルキングとは? 実施の手順と注意点
ミルキングとは ミルキングとは、ドレーンの中に詰まった排液を流す手技のことをいいます。 NGチューブなど食物残渣によって詰まりやすいドレーンや、排液量の減少がみられてるドレーンに対して行います。 ミルキングの目的 ミルキングは、ドレーンの詰まりの防止を目
2021/7/3